約27万年前から9万年前までに大規模な噴火が4回 (Aso-1~4) あった。大量の火山礫や火山灰を噴出したため、広範囲に火砕流を到達させ火口の周囲に火砕流台地と巨大な窪地(カルデラ)が形成された。Aso-1~4いずれも噴出物の全岩化学組成が珪長質から苦鉄質へと変化する堆積物を有している[24]。
その中でも4回目の噴火 であるAso-4 (約9万年前) は最も規模が大きく噴出量は約600立方kmを越えており[31][注釈 1]、火砕流は九州中央部を覆い一部は海を越え山口県秋吉台まで達し[32]、火山灰は日本海海底、北海道まで達した[33]。朝鮮半島でも確認されている[34]。約9万年前に起きたこの噴火は「ウルトラプリニー式噴火(破局噴火)」であったといえる。阿蘇3テフラ[27]、阿蘇4テフラの火山灰でできた地層を見つければ年代を特定でき、植物学、考古学など様々な研究分野で重要な指標堆積物として使われている。
Q.これに関連して,同じカルデラの火山灰だと特定できれば,それにより噴火の周期を見極めることができるのでは?