2016_IGC35CapeTown&地質巡検記 2017.07.16

IGC35,万国地質会議と付帯した地質巡検に出かけました.写真によるその報告です.手元に巡検ガイドなどの資料がなく,記憶に頼っているのでかなりいいかげんな説明です.そのうち資料が出てくれば改訂します.

その3.Table Mountain これが最後の巡検です.テーブルマウンテンの頂上まで行って頂上の平原をあちこち歩き回るはずでした.ところが当日というか私の行った日は全部,ケーブル が風のために止まっていて,かなり予定が狂ってしまいました.さらに頂上付近だけが雲に覆われる残念な天気で,頂上からの素晴らしい絶景を見れずじまいで した.かなり残念.どうも私の巡検人生ではこのような見晴らしのいい絶景ポイントに今までどうも恵まれてこなかったようです.


この日の登山コースの概要(OSM地図より,赤紫はGPSの軌跡).途中のギザギザが登山コースで地元の高校生などで賑わっていました.8合目付近から上は雲(ガス)で覆われてしまい寒い日となりました.外界の天気は快晴なのですが.
やはり分水嶺だけあった雲がかかりやすいみたいです.

P1030144.JPGP1030145.JPG
このように街は快晴なのですが
頂上付近だけに雲がかかっています.風も強くて下山に利用するはずのケーブルも止まっていて,往復歩きの巡検となります.
P1030151.JPGP1030154.JPG
登山道も最初は平坦.ライオンズヘッドからシグナルヒルがきれいに見えます.
案内者はこんな院生みたいな若い兄ちゃんです.この山全体は植物も珍しいとかで説明してくれました.
P1030157.JPGP1030158.JPG
確かこの少しなだらかな部分と上の急な部分で地層の名前が変わっていたような.
まだまだ山麓を歩く感じ.
P1030162.JPGP1030163.JPG
何か道標だったか
まだ急傾斜の部分までは余裕がある.
P1030166.JPGP1030169.JPG
このノッチをすぎて,
足元にきれいなリップルマーク
P1030177.JPGP1030178.JPG
で足元に色々と面白い構造が.
これはないしょのものだと言っていたある構造.
P1030182.JPGP1030186.JPG
説明が続きますが,なかなか聞き取りに苦労.
さて何かわかりますか?
P1030191.JPGP1030194.JPG
この急な部分とゆるい傾斜の部分で地層が変わっていた.ガイドブックだとケープ半島でみたGaafwater Fmとその上に整合するPeninsula
 Fm だったと思うのだが.
この巡検には日本から知り合いの古地磁気のH先生も参加.日本語で話ができて幸い.
P1030199.JPGP1030200.JPG
さてこれも例の足あとだというのですが,どうなのだろうか.ここではちなみにあまり化石は見つからない.
違う角度から.
P1030208.JPGP1030211.JPG
シグナルヒルよりも高くなってきた.
しかし目指す谷間はまだ遠い.
P1030217.JPGP1030222.JPG
段々登りがきつくなってくる.
道はきれいに整備されている.
P1030221.JPGP1030232.JPG
クロスラミナがきれいな砂岩.
さていよいよキレット越えにさしかかる.ここから急に道が急になる.
P1030233.JPGP1030235.JPG
分厚い砂岩
クロスラミナ
P1030236.JPGP1030242.JPG
段々ガスがかかってくる.途中高校生の遠足などと出会う.けっこう人が多く降りてくる.あまり経験したことのないようなとてもきつい登りだ.
ふーふー言いながらかなり登ってやっとキレットが見えてくる.
P1030247.JPGP1030250.JPG
ルートを示す道標.
やっと目指すコルに到着.ここで昼食と思いきや,休憩ののちまた歩き出す.この日結局食事はとらなかった記憶が.
P1030249.JPGP1030256.JPG
さて頂上の平原をガスの中を歩く.やっと楽になった.
インド洋側は落ちていて下が見えないからいいがとても怖いところのはず.
P1030257.JPGP1030259.JPG
ところどころにきれいな花が咲く.
ガスと風のなかをどんどん歩いていって
P1030262.JPGP1030266.JPG
ようやく頂上平原で最初の観察ポイントに到着.
氷河期の到来を示すTilliteだという説明を聞いたような記憶が.
P1030277.JPG P1030283.JPG
このゆがんだ構造を氷河との関連で説明していたような.
これも奇妙な礫岩.しかしH先生はガイドの説明にちょっと首をかしげていたような.
P1030289.JPG P1030290.JPG
さてまたポイントを替える.どんどんと歩いていくが遊歩道が整備されている.ガスで何も見えないのがとても残念.
お花畑.
P1030296.JPG P1030299.JPG
注意書き
トルコのセラミック技術者の人
P1030300.JPG P1030302.JPG
この地点を示す案内地図.ガスが出ると道に迷いやすい.
Maclears Beaconという,1844年の昔に地球の大きさを確認するため子午線を測量したときの基準点だという.
P1030306.JPG P1030307.JPG
銘板に由来が書いてある.この場所で他の何名かのメンバーとともに立ち小便.本当に寒くてずっとおしっこを我慢していた.
今度は下りになり,
P1030310.JPG P1030311.JPG
また遊歩道を歩く
今度はまた違った花.
P1030312.JPG P1030314.JPG
なかなかピントが合わない.
どんどん歩いて元のコルに戻る.
P1030318.JPG P1030319.JPG
もう元のコルでは休憩もなく降り始める.
足元のすランピングみたいな堆積構造
P1030323.JPG P1030329.JPG
登りは辛かったが,下りもまたなかなかしんどい.トルコの人は遅れている.
やっとゆるい道に戻ってきたが朝よりまだガスがひどくなっている.
P1030335.JPG P1030336.JPG
何か頂上のTilliteみたいな石.
やっとガスが晴れてきた.
P1030339.JPG P1030349.JPG
結局外界は晴れている.
ホテルにたどりついて一人飲むバイツェン風ビールは格別.
P1030348.JPG P1030350.JPG
こちらはずっと世話になった部屋の鍵
色の薄いAleビールもまた味わい深い.


Copyright(c) by Yoshio Okamoto 2016-17, All rights reserved.