大阪教育大学 2019年度 一般教養科目「地球と災害」関連サイト  2019年10月04日新設,12月17日改訂 2020年1月28日改訂

これから,ぼちぼちと更新していきます.講義が終わってもときどき覗いてください(講義中もOK!).
連絡のメールはyossi.okamotoアットマークgmail.comです.

<授業資料>
01
月28日
Impact説のカラー資料
http://yossi-okamoto.net/Univ_Lec/2019_AS/2019_impact.pdf

地球温暖化論争について,
これについて答えた下記の昨年の説明をご覧ください.
http://yossi-okamoto.net/Univ_Lec/2018_AS/index.html

筆者のインド旅行記は
http://yossi-okamoto.net/Foreign_Trip/index.html
の2014年のものをご覧ください.

とくにデカン高原は
http://yossi-okamoto.net/Old_HP/Futen/2014_India/Decan_trip/index_1.html
より連番で始まります.
番外編もぜひ!

※なお,半期の私の講義で,私の考え方に興味を持たれた方で,どうしてもという方はメールでFB(Face Book)の申請を送ってください.
ただし,かならず,やや詳しい自己紹介と自分の興味を持った部分をお書きください.きちんとした考え方を持つ方は歓迎します.
筆者のFBは友達の数をかなり限定していて,あまり広く公開していません.単なる思いつきの興味だけの方には承認を見送っています.
あしからずご了承ください.

01月21日
レジメのカラー版です.
Climate_Changes.pdf

Climate_Changes_2.pdf
1週間程度アップしたのちに消します.お早めに.
あとPPT画像のリンクを知りたいという希望がありました.もう少しお待ちください.
上の2つめの資料の3P4Pはもう一度来週少しお話をします.ダンスガード振動など大西洋北部の極めて短期間の気温の変動の原因の話です.
これが映画「Day After Tomorrow」のシナリオとダブるのです.

私のBugessサイトへの巡検記は下記です.素晴らしい地質巡検でした.おすすめです.

8 Aug. Burgess Shale
ほかのカナダへの巡検記録は下記をご覧ください.
http://yossi-okamoto.net/Old_HP/Futen/2003_Canada.html
ロスアンゼルス空港到着前のサンアンドレアス断層の写真は下記にあります.画像のコントラスを上げると見やすい.
http://yossi-okamoto.net/Old_HP/Futen/CANADA/Misc/index.html

3D震源地図のメガネのメカニズムを知りたい方は下記の私の発表原稿をどうぞ.
New 3D seismicity maps using chromo-stereoscopy with two alternative freewares. 2011 AGU Fall Meeting, Abstract
Chroma Depth 3D眼鏡で視る「2011年東北地方太平洋沖地震」(POV-Rayバージョン),日本地学教育学会広島大会講演予稿集,2011
Seismicity Maps for “Chroma Depth 3D Glasses”using “The Generic Mapping Tools”,33rd IGC Oslo abstract CDROM, 2008


01月07日

Q&A コメントカードに幾つか授業内容の質問をいただきました.

Q.水がマグマになるのですか?
A.違います.溶けるのは岩石で,水は溶けるのを助けるだけです.
Q.なぜプレートが沈み込むのですか?
A.2つの種類の説明がなされています.一つはプレートの下のマントルがゆっくりと熱対流していてそれに乗って動くという考え.
もう一つは,プレートが海嶺でできたときは熱いが,海洋底を動く間に冷やされて冷たくなり,密度が大きくなる.物質は密度が大きくなると
重くなり,まるでテーブルクロスが滑り落ちるように,海溝のところで沈み込む(沈み込むから海溝ができる).
の2つです,下の方が最近の考え方です.
Q.地球地場が逆転するのはなぜですか?また次はいつ反転するのですか?
A.よくわかっていません.また時期の予測も難しいです.

3Dめがねの種明かしはあまりしたくないのですが,どうしても答えをみたいかたは下記の文献を参考に.
このめがねはよくある偏光めがねや青赤めがねとは無関係です!
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/misc_data/Seis_map_presen.pdf

12月24日
片田さんのFMTOKYOの元の文章はもうネット上にはないみたいです.探した人は教えてください.
授業で見せた動画は下記です.
https://www.youtube.com/watch?v=FIcT_vYe_UA

また片田先生の下記の動画も参考になります.
https://www.youtube.com/watch?v=tzXS8UX1eYU&t=7s

私の南アフリカ(ケープタウン)渡航記2016は下記です.
http://yossi-okamoto.net/Foreign_Trip/index.html
の中の2016年の中から場所をクリックしてください.マンデラの収容されていたロベン島の写真もあります.

USGSの大陸移動説からプレートテクトニクスの資料.This Dynamic Earth(PDF版もある)
この中のWegenerの記事は下記.遭難死の逸話も.
https://pubs.usgs.gov/gip/dynamic/wegener.html

USGSの子供用の大陸移動ジグソーパズルは
https://volcanoes.usgs.gov/vsc/file_mngr/file-139/This_Dynamic_Planet-Teaching_Companion_Packet.pdf
の中の半分より下のページにあります.

12月17日

火山のリスク計算.これ今回少し端折ってしまったので,元の考え方を上げます.(火曜日の授業については来週少し補足をします→すみませんこれ忘れました).
群馬大の早川さん由来の考え方です.
http://www.hayakawayukio.jp/kazan/vrisk010725.htm

リスク=ハザード✕発生確率

ここでハザードを被災人口と読み替えます.さらにそれは火山災害のような苛烈な災害では死者数と読み替えます.
さらに発生確率を,その噴火災害が起こってからの年数の逆数と考えます.つまり新しい噴火はまた将来もよく起こる.古い噴火は将来に渡って起こりにくいと仮定します.
すると式は

リスク=被災死者数✕発生年代の逆数

となります.これが小山さんが作ったグラフの基本的な考え方です. 

Turnerなどの画家への火山噴火の影響を調べた論文
https://www.researchgate.net/publication/26638690_Atmospheric_effects_of_volcanic_eruptions_as_seen_by_famous_artists_and_depicted_in_their_paintings
からダウンロード可能

おすすめの火山噴火のYouTube動画

1986年伊豆大島三原山(ストロンボリ式噴火) 
https://www.youtube.com/watch?v=LOuvyD6bE04
2000年有珠山(マグマ水蒸気爆発) 
https://www.youtube.com/watch?v=u2oxjfomPqQ
2000年三宅島(NHK
WORLD-JAPAN,火山ガス災害,全島5000人避難)  https://www.youtube.com/watch?v=8Sbek7pfuNU
2014年御岳(水蒸気爆発) 
https://www.youtube.com/watch?v=w8ohD7LPtiY
2018年ハワイ島キラウエア(ハワイ式噴火) https://www.youtube.com/watch?v=Ax_gEvD05xw
2019年11月の雲仙普賢岳(溶岩ドーム形成のち火砕流発生) https://www.youtube.com/watch?v=C3w4hvT-EYs
桜島火山(鹿児島市提供,ブルカノ式噴火) 
https://www.youtube.com/watch?v=oEG23BoSZHo

11月26日

拙作の地震計の記事
日本地震学会HP「なゐふる文庫」教室でできる地学実験のページ
https://www.zisin.jp/publications/document04_04.html

人間の引き起こした地震に関する資料(気象庁の人の論文)9.11テロの内容も少し載っている.
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kenshin/vol81_1.pdf

以下は英語であるが,これら軍事目的や犯罪捜査に地震記録が用いられる紹介が詳しい.
https://web.mst.edu/~rogersda/umrcourses/ge342/Forensic%20Seismology-revised.pdf

地震の予知に関して
現状残念ながら,客観的に科学的な説明サイトは皆無であるといえる(たいていは非科学的かどちらかのサイドに偏っている.おまえが書けといわれそうだが).

「時間予測モデル」について.

元論文(Shimazaki&Nakata,1980)は以下
https://www.researchgate.net/publication/248809769_Time-Predictable_recurrence_model_for_large_earthquakes
解説は例えば
https://www.jishin.go.jp/main/herpnews/series/2013/jul/yogo07/yogo_07.html

自分で読み取りを自分でしたい人のために,千倉町の地図の一部を下記に置きました(だいぶ以前に千倉町役場のご厚意により,教育用として無料で地図を提供いただきました).
http://seagull.stars.ne.jp/resources/TPM002_Map.png
この地図の4段ある段丘面の標高(地図に小さな数字で書かれている)を読み取って,その差から4回の地震の隆起量を求め,今日のプリントにある地震の推定年代からグラフを書いてみるとよい.そのうち書き方の詳細を載せます.

中日新聞の「南海トラフ地震予測確率」をめぐる記事
https://www.chunichi.co.jp/article/feature/newswotou/list/CK2019102002100009.html
以後現在(6)まで出ている.


11月5日(少し時間が跳びました)

べき乗則「複雑系」に関して関連資料(附属高SSH関係の授業内容が知りたいというコメントがありましたので,大昔,まだ附属天王寺がSSH指定される前の自主ゼミで生徒対象に行ったものを紹介します).
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/old_pages/index.html
からリンクを辿ってください.

あと,以前に「固体地球科学II」の講義で配った資料があるので(古いので少し不正確な部分もあるが)それをリンクしておきます.以下のセルオートマトンなどに詳しいので参考に.
http://yossi-okamoto.net/Univ_Lec/2019_AS/
2012_Complex_System.pdf

セルオートマトンに関して

ライフゲーム(信州大学の
花木 章秀さんのサイト) http://math.shinshu-u.ac.jp/~hanaki/lifegame/
ルール(Wikiより)

Boid(鳥の群れのシミュレーション,Qiitaより) https://qiita.com/odanny/items/e0c0a00e13c2b4839cec
風紋(上記私の講義資料のなかに,昔私が作ったシミュレーションの画像があります.今この元プログラムを探しています.ご参考に)
 論文はこれなど https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsssj1980/16/4/16_4_267/_pdf/-char/ja

エクセルで遊ぶカオス
カオスの簡単な例をエクセルでグラフにしてみます.B1セルの数値を少しだけA1から変えて遊んでください.

http://yossi-okamoto.net/Univ_Lec/2019_AS/Chaos_05.xls


10月9日 今年のノーベル物理学賞(ちょっと授業の趣旨からそれますが,高校生によく話していたテーマなので)
今年の同賞は「系外惑星」の発見手法の端緒となった,惑星による主星のふらつきを推定する「ドップラー分光法」の先駆者Michel Mayor & Didier Queloz(1995,Nature)に与えられました.
https://ja.wikipedia.org/wiki/
で系外惑星,ドップラー分光法で検索してください.

これ日本とタイで高校生に特別授業でよく話していたテーマです.
このような我々の単なる宇宙での隣人を知りたいという知的好奇心だけに,基づく「何の役にも立たない研究」がこの賞として評価されたのは,これをかなり以前から教材としてきた自分としてはとてもうれしいので少し記しておきます.
https://www.nature.com/articles/378355a0

で論文が読めます.

10月8・9日分

今日の実習の問題と模範解答は下記にあります.参考にしてください.

★開発した学校用波形教材 「震央の決定とマグニチュード推定」 問 題 解 答
(B4で印刷するとちょうどよい大きさです) ただし,この教材の最初の公表時には大森係数k=8.23としていましたが,その後様々な他の地震などでも試行の末,現在の8.75に落ち着きました.

★ここで用いた「ノモグラム」の 実物pdf

この教材に関する筆者らの論文は下記です.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/chigakukyoiku/69/3/69_125/_article/-char/ja

https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/69/0/69_35/_article/-char/ja/


あとnomogramの作り方は下記です. Pythonのインストール方法なども含めて,ちょっと専門的ですが

http://www.yossi-okamoto.net/materials/59seis_nomogram.html

カーンアカデミーの動画は
https://www.youtube.com/watch?v=nTFEUsudhfs

この学習法の根本にはバングラデシュの貧しい街のストリートチルドレンが彼の念頭にあることです.これは彼だけにわかるこの手法の原点ともいうべき重要な点です.
そして彼のあらゆる自然科学,社会科学分野における博学ぶりには驚かされます.

このビデオの核心は,中央辺りにある,生徒の達成度を折れ線グラフで表している部分です.これで先生は生徒の達成度を時系列で詳しく知ることができるという点です.
スロースターターや,途中から急速に理解を深めることができる生徒など様々な生徒の発達過程を見ることができる点です.この試みをマイクロソフトの創始者ビルゲイツの財団が支援しているという点も重要です.

ただ私の考えは,確かに素晴らしく近代的な手法ですが,教師がここまで生徒のすべての学習到達度などを管理してよいのかという単純な疑問です.
私は自分の学習の過程を誰にも管理されたくないというのが本音です.皆さんはどう考えますか?

Q&A
幾つかコメントシートからの質問をピックアップします.

Q.大森公式の数式はどのようにして出てくるのですか?

大森公式は地下の地震波速度Vp(P波の速度),Vs(S波の速度)を一定であると仮定しています.大森の時代にはこのような仮定を置くしかなかったからです.
そして今日行ったような実習の精度であれば,この仮定はそれほど大きな問題とはなりません.
さて,公式ですが,地震が起こって同時にP波,S波が伝わるとして,それぞれの到着する時間を求める式を立ててください.そしてその差(PS時間)をTと 置いて,DとVp,Vsの関係式を作ります.これをDについて解けばkがVp,Vsの式で求まります.簡単な高1程度の数学ですからチャレンジしてみてく ださい.筆者らの2つめの論文37ページに解答があります.


<お知らせ>
次回の講義(10/8,10/9)で,地震波形についての実習を行 います.コンパスが必要です.私の方では少ししか用意できないので,できればマイコンパスを持参 してください.
百均のもので構いません.なおものさしは結構毎回必要となります.これも百均のものを用意しておいてください.


「地球と災害(火曜日分)」の来週以降の新規受講について
初回の講義で予定定員をオーバーしたので,来週以降の新規受講申し込みは以前に受講の問い合わせをいただいていた学生さんを除いて停止します
水曜日の方の同名の講義の定員にはかなり余裕がありますので,そちらを受講するか来年度以降に受講するようにお願いします.


自作地震計について

1980年代末から地震観測をもっと学校や一般に普及させるために,教材用の地震計を開発してきました.
その成果の一部は下記サイトに紹介しています.
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=1946
しかしこの記事にあるNEC-PC98シリーズはとっくの昔に廃機種となってしまいました.永らく一般のWindowsPCで地震計の計測装置が できない かと考えていましたが,
5年ほど前に救世主に出会いました.(下記Arduinoは日本橋の電子パーツ店「デジット」のスタッフに教えていただきまし た.感謝!)
Arduinoという電子基板とそれを操作するためのProcessingというプログラム言語です.
http://arduino.cc/en/Main/arduinoBoardUno
http://www.processing.org/

Arduino Uno基板は日本橋価格で約3000円.Processingはフリーソフトなので無料です.また中国通販サイトAliExpressからは,3ドル台と いう信じられない価格で互換基板が個人輸入できます.ただし完全互換品ではありません(ソフトの一部を修正する必要があります.念のため).
関連サイトはgoogleで検索するとたくさんあります.
これを用いた地震計が前回講義で紹介したものです.2014年地球惑星連合大会で発表したポスター.
http://www.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~yossi/2014_Kaken/2014_Yokohama_iFS.pdf

現在自宅(大阪狭山市)とタイの2つの高校で,専門家用の地震計を模して製作したやや本格的な地震計での比較観測を行っています.
観測波形はこれからおいおい公開していきます.

これらのことで質問は遠慮なく yossi.okamoto あっとまーく gmail.comまで.

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