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学会最後の晩餐のホテルから,ハイデラバード駅まで送ってもらいました.巡検は総勢10名.やや心細いデカン高原の巡検の始まりです.
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ここから夜行列車に乗る駅のプラットフォームには犬までいます.一気にひなびたインドの風情に溢れてきました.
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我々はAC(エアコン)の効いた寝台車で,クラスは上から2番目の豪華な客車です.
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寝台車の下の狭い居室です.昭和30年代の日本の寝台車のイメージでしょうか?
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同じ日本人の参加者Sさんは上の棚.どちらが眠り安いのかはよくわからないのですが,上の棚はトイレに行くにも降りなければいけないのが不便(帰りは女性に下を譲って私が上の棚に寝ることになります).
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配られた毛布の包み紙.エアコンはよく効いて疲れていたのか,とてもよく眠れました.
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朝になり駅が近くなった.夜,心配した付近の貧しい人が入ってくるなどのトラブルは全くなかった.トイレもまあまあ許容範囲.
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8時間ほど寝台列車に揺られてアウガンバラバードに到着.例の石窟寺院へのアプローチの町です.結構よく眠れて体調は良かった.ここから巡検バスが出発しました. |
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とりあえず,朝からホテルでしばらく休憩.なかなか良い3つ星のホテル.ただ,部屋の電子キーが壊れていて,入るのにいつもボーイを呼ばないと行けないのが玉に傷.ネットは何とか繋がった. |
トイレとシャワールームも小奇麗で良かった.
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朝食は英国風でまったく問題なし.
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ホテルの玄関には時代ものの扮装をしたボーイさん.ここからバスが長い巡検に出発.荷物は全部ボーイさん達が積んでくれて楽ちん.
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さて朝の休憩もつかの間,寺院までの長い道のりを小型バスが走ります.
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車窓は田舎町の風情.バスの運転手のテクニックは相当なもので,どんどん飛ばして行きます.
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山が迫ってきて,そろそろ寺院が近くなりました.雨季あけなのですが,天気は持ちそうでした.遠くに見えるのが正真正銘のデカン高原の溶岩なのだ.
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茶店でティーブレイク.コーヒーを選びましたが味はインスタントだったみたいです.
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さてかなり走って,やっと寺院の入り口に到着.こちらは観光地風で箕面の猿みたいなベルベットモンキーがお出迎えです.ただ狂犬病もあるし,動物はちょっとノーサンクスなのですが.
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向こうの崖が石窟寺院で,この両側にとてつもないスケールで寺院が点在します.
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入り口の看板.エローラケーブと書かれている.チケットが必要みたい.外国人はRs.200,約350円ですか.社会主義国らしく,国内と外国で費用に差が出ます.
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さていよいよ旅行ガイドブックにある,有名どころの寺院が現れてきて,心がわくわくします.
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中には入らない幾つかの寺院は飛ばして,
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ここは一応入って見学することに.
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まずは入り口で溶岩流の様子を観察.きれいな2次鉱物に感心.
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こんな風に層をなしています.
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寺院内部の様子.どこも内部の彫刻やら建築やらは本当に凄いの一言.これらが日本で言えば卑弥呼の時代から古墳時代にかけての作られたものというのに本当に驚く.
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デカン高原の溶岩をこのように建築に利用することを考えついた古代の人々の理知が想像を絶する.
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これは溶岩流下部の構造.2次鉱物が気泡の様子を見せる.
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寺院の壁にフローユニットが現れているという.
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これはさらに奥にある寺院の遠望.ここには行かなかったが一つのrobeだと案内者のN氏は言っていた.
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玄武岩溶岩の玉ねぎ状風化の典型.
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ここは何層にもなる寺院.
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ここでも2次鉱物の巣.
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別の寺院.
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斜長石の斑晶が美しい.
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みんな寺院そこのけで,溶岩の表面を見ている.
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大きく何層ものフローユニットが現れた表面.
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寺院の中はこんな感じ.
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CAVE12なので古代仏教の彫り物が.1〜12が仏教窟とものの本にある.
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掘られた古代文字?
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仏像やら,
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柱に2次鉱物
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こんな風にめのお状の鉱物がしみだしている.
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仏像の共演とか.
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天井を掘ったノミの跡が生々しい.
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溶岩の様子を説明する案内者のNatrajさん.溶岩のソースの方向は不明だという説明.
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段々入り口に戻ってきてNo.14.これも溶岩流のrobeが見える.
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こんな風に入り口に案内の文字.13〜29がヒンズー教だとか.
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こちらはかなり入り口に近いあたり.第16窟.
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内部は有名なヒンズー教寺院で8世紀の建造とか.
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ラーマーヤーナとかが彫ってあるという.
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象の像が象徴的.広すぎて折角持っていった超広角レンズで何とか納まる空間.
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ここは観光客も多い.12番までの閑散ぶりとは別の場所のよう.
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ここでもplagioclaseのporphyritic構造.
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これはちょっとわからない.
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これは有名なシバ神.やっと本物に出会えた.
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最後はジャイナ教の寺院.Cave32.
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象も少し違うか.
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有名な裸族とか,
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女神とか.
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