県境ベクトルデータ(1988年に岡本作成)

ダウンロード(Japan_PB.dat)

<由来>
 大昔に今はなきNECPC98シリーズで震源地図をBASICで作っていた.日本地図の海岸線のデータを探したが当時どこにもなかった.仕方なく地図帳か ら海岸線をCRTの画面上にマウスで写しとっていく作業で,数値化(北緯・東経)することを考えた.当時BASICの勉強をしていたのでこれが自分として は,最終的に50kBを越える生涯最大の自作プログラムに発展した.この過程でほぼプログラミングやアルゴリズムの基礎と応用を勉強できた.たいがいのことはPCでやれるのだとい うことを実感した.「信長の野望」でさえ時間を掛ければBASICで作れるなと,プログラミングの真髄がわかった瞬間であった.
 さてそれから幾星霜.世界地図(海岸線,行政界) は今やGMTに付属の地図でおおかた何とかなる.しかし日本地図はGMTのものは行政界が含まれていない.そこで私は昔から自作の日本地図の県境データを 使ってきた.また勤務先のHPで公開していた.今でも県境データで検索をかけると幾つかのサイトで,このときに公開していた私の自作のデータ(引用はな い)を見つけることができる.今回一応これは自分の作品であるということを主張しておくのもいいかも知れないと思い,再度拙作サイトで公開することにし た.ちなみに専門家用データは国土数値情報や民間のERSIのサイトからダウンロードできるようである.しかし私にはその加工はとても複雑で教員が教材作 成に手軽に使えるものではないと今回判断した.本来税金で作られた公的なデータはもっと使いやすい形で公開されるべきであると考えている.米国はこの点で ずっと先を行っている.

<データ作成>
 当時の帝国書院の地図帳の地図に手作りの格子を書き,同じ画面をCRT上にマウスでプロットしていくことで,県境のベクトルデータ(北緯・東経)を作成 した.仕事をしながらで1ヶ月あまりかかった.3ヶ月をかけて世界地図も作成したが上記のとおり,これは現在ではほぼ不要となった.海岸線はGMTになど ですでにあるので,県境データのみを公開する.当然ながら古い地図帳なので,日本測地系準拠である.世界測地系とは確か数100mの誤差があるはずである が,上記の作り方だとデータ作成上の誤差の方が大きいであろう.

<データ形式>
GMTの標準テキスト形式
> が線と線の切り離しのフラグ
数字は東経・北緯の組

>
139.658 38.001
139.658 38.0091
139.658 38.0172
139.661 38.0263
139.659 38.0326
139.676 38.0358
139.68 38.0372
139.685 38.0453
139.695 38.0503
139.697 38.0581
139.696 38.067
139.695 38.071
139.676 38.0737
139.679 38.0899
139.69 38.1035

という感じになる.

<著作権>

すでに引用なしで結構使われているので,今更ですがクレジットを何かの形で書いてくれれば嬉しいです.

<いわずもがなの点>
このデータは私的に作ったものです.このデータの使用で何らかの損害が生じても私は責任を取りません(何でこんな今更なことを書かなければいけない世の中になったのだ!)



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