地図作成のためのGMT4の使用法 (GMT覚書)                          Yoshio Okamoto     Jan.23 2022
LinuxMint20.4での使用

GMT全般の使いかたなどは下記を参照してください(古いですが)
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kakehi/GMT/watanabe/watanabe_gmt.pdf

https://ccsr.aori.u-tokyo.ac.jp/~obase/gmttips.html

0.インストール

GMTは現在,Ver6がすでに出回っているが,私は昔,しこたま使って勝手を承知しているGMT4をインストールする.
(すでにGMT4の情報は段々となくなりつつある)

まず次のファイルをダウンロード
ftp://ftp.soest.hawaii.edu/gmt/install_gmt4.sh

次に自分のディレクトリ配下に新たに
GMT4という格納用のディレクトリを作る.その中に上記
install_gmt4.sh
を実行権限を付加して格納.
次にこれを
./install_gmt4.sh
で実行.そうすると自動的に様々な問答があり,基本的には全部デフォルトの[y]などでエンターキーを押す.
ただしこれは自分の環境を元に修正してほしい.

なお,netCDFは自動で入ると思われるが,必要なら下記のコマンドでライブラリを入れておく.
(これ嘘です.自動では入りません.入れてない場合は,必ず次の問いにnを答えること.下のコマンドでも入るかも知れない) 
==> Have you installed netcdf version 3.4 or later? (y/n) [y]: n
sudo apt install libxaw7-dev
sudo apt install libxt-dev
sudo apt install libnetcdf-dev

あと,カレントディレクトリで
export PATH="$PATH:/home/自分のディレクトリ名/GMT4/gmt-4.5.18/bin"

でパスを通すと,GMTのコマンド群がカレントディレクトリで使えるようになる.

1.ここでは地震波形から震源決定をするための地図を作成することを考える.

地図の一般的な作成の場合
pscoast
というコマンドを普通使用する.使い方は
http://kdo.la.coocan.jp/gmt43_rgrr.html
などに詳しい.

小さい範囲を指定するには,-R<...>r を使うようにとある. <...> には,四角く切り取る地図の左下の経度,緯度, 右上の経度,緯度を「/」で区切って書く.

私の場合上記ページのものを上の指示に従って少し修正して下記のようにして用いた.
また中心位置は
-Je128.65/30.5/1:10000000
が地図中心の東経/北緯/縮尺である.

最初に地図なので大きめの紙A3にセットする.
gmtset PAPER_MEDIA A3

次に用いたもっともベーシックな地図は正距方位図法で下記のもの.

pscoast -Je120/25/1:17000000 -R90/-3/150/35r -Ggray -Ba30g10 -K > track2.eps

次にこれを下記の参考に少しずつ修正していく.
http://okamura-lab.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/gmt-8b2b.html

スケールは -Lオプション スケールの中心が東経132度,北緯3度,長さの相当場所は北緯10度で1000kmの幅のあるスケールを描く.
-Lf132/3/10/1000

最終形態は,地図を書いた上に,観測点(地図の赤丸)の東経,北緯をテキストファイルにして与える.OBS.txtがそれ.

pscoast -Je120/25/1:17000000 -R90/-3/150/35r -Ggray -Ba30g10 -Lf132/3/10/1000 -Na -K > track2.eps
psxy OBS.txt -Je120/25/1:17000000 -R90/-3/150/35r -W6/200/0/ -Sc5p -O >> track2.eps



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