磁気回路計算フリーソフトFEMM 使用備忘録 2022-02-27 first published 2023-04-20 revised Y.Okamoto
自作地震計の磁気回路の設計のために,フリーソフトFEMMをインストールして使用しました.
FEMMのHPはこちら https://www.femm.info/wiki/HomePage
これはあくまで備忘録であり,このソフトの正しい使い方のチュートリアルではありません.これを参考にされて生じたいかなる損害や不都合にも筆者は責任を負いません.
0.磁気回路マニュアル
https://www.femm.info/wiki/MagneticsTutorial
1.インストールと起動
Windows用64bitの実行ファイルをLinuxMint上のwineでインストールのち,実行.特に問題なし.
2.磁気回路を図に書く
以下下記の動画を参照のこと.
https://www.youtube.com/watch?v=OGgSs4hICNk
1)新規作成
2)次にメニューから小さな□を選択(以下動画を参照).
3)TABキーを押すとEnterPointという窓が開く.
4)適当な磁石の外形を書く座標を入れる
最初にxyそれぞれに0を入れる.それでエンターキーを押すと画面のどこかに小さな□の点が出る.
出ないときはどこか視野外にあるので,左のメニューの縮小キーや⇒キーで探す.
再度TABキーを押して,次の座標を次々と入力してはエンターキー
(0,0),(0,10),(20,0),(20,10)
5)4点が描けたら,次に直線のボタンを選んで点の間に直線を引く.
6) 磁石の中心付近を材料選択のボタン(メニューの緑◎)でクリック,一旦右クリックで,赤い色に変えてから,スペースキー.材料選択画面から材料を選ぶ.その際にあらかじめ
Properties->Material libraryで,ネオジムとか,スチール(USなんたらの材料)とかの材質を右の窓に追加しておく.
磁石はここではネオジムのN40(N35)というものにしておく.
磁石の方向は,x軸方向(右水平方向)から左回りの角度で示す.したがって上向きは90(これなかなかわかりにくい)
https://www.femm.info/wiki/PermanentMagnetExample に記述あり.
あと適当に磁石をコピーなどする.
7)ヨークを書いて,同様にマテリアルをスチールに選択
8)中央部にAir(空気)の材質を指定.
9)そして最後に全体を閉じた丸で囲む(計算領域)⇒これ大事!
10)次のメッシュ計算はまず現在のファイルを一旦保存しないとしかられる.
11)メッシュ計算の実行(動画を参照)
12)磁界計算(動画を参照)
13)結果を磁力線図やカラー図で確認
14)終了(ファイル保存)
3.以上で終了
4.ほかの例(直列磁石と中をスチールで埋めたものとの比較)⇒圧倒的に磁石直列の方が磁界が強い!
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