地震のページ(その1)  18.Nov.2003 新設 

地震の基礎知識は下記サイト(防災科学技術研究所)に詳しいです.参考にしてください.
http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/part1.htm

まずは地震計について(地震計を見る機会は結構少ないので,少し手持ちの写真を並べてみました).またドイツには地震計専門の博物館もあ るようですが行ったことはありません.
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左が南カリフォルニアでマグニチュード(M)を最初に計算するのに用いられたウッドアン ダーソン型地震計のレプリカ.某観測所より廃棄処分になったものをいただいた.右奥は微小地震観測用に良く用いられている勝島製作所製PK-110(1秒 周期上下動速度計).手前の小さい円筒形のが移動観測用のマークプロダクツL-4型1秒計.阿蘇山でしばらく地震観測に使用したが,火山ガスと地下水でご 覧のとおり錆びてしまった.これでも新品は確か7万円位したはず.
勝島製作所製PK-110(1秒周期上下動速度計)のふたをとったクローズアップ.左端が上下動振り子の 支点.右がコイルとマグネットでフレミングの右手則により電流を発生するセンサー.これも某所より借り受けているもの.
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振る子を横からみたところ.バネは上下にコイルバネで釣っている上下動振り子.短い振り子で1秒周期を作 るため,釣り方とバネの作り方(ゼ ロレングスバネと呼ばれる)に工夫がされている.またバネは温度変化の少ないスーパーインバール合金を用いている. センサー部分の拡大.ドーナッツ型の永久磁石とコイルからなる.音声電流でコイルとコーン紙を揺らすス ピーカーと逆の原理を用いていると考えるとよい.
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支点は摩擦を排除するため,薄い小さな板バネがさらに十字型に組み合わ されて振り子が上下に自由に揺れるように設計されている.
台の周囲にはゴムパッキンが貼られ,ケースをかぶせると防水となり,こ のまま野外で観測に用いることができる.水平を見るための水準器や振り子のゼロ点を確かめるための鏡,振り子を固定して持ち運ぶためのクランプなどが付い ている.









次はちょっと多彩な地震計の数々.
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某大学の中庭で何か怪しげな作業.実は人工地震による地下構造探査の実習中.人工地震といっても人力でト ンカチを地面に振り落とすのですが,−−.
この赤い奴が実は地震計です.尖った部分で地面に突き刺して使います.周期が4.5Hzと短い周期の波に 感度が高いものです.
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さてこちらも地震観測道具一式です.
これが地震計の外観.
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中はこんな感じで,上下動1本と水平動2本のセンサーが直交方向に入っていて,1台で3次元の地面の動き をとらえることができます.
記録はこんな感じにノートPCで表示,保存されますトンカチで起こした地震の記録が採れています.
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これはGPSのアンテナですね.
まだ地面をトンカチでたたいています.
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さて今度は京都大学の阿武山地震観測所を訪ねてみました.
地震計の博物館のような部屋で色んな地震計を見せてもらいました.これはGalitzin(ガ リチン)地震計だったっけ?
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えーっとこれは同じくガリチ ンの上下動地震計です.ものすごい頑丈なケースに入っています.
中はこんな風に上下動振り子の一部が見えています.最も古いタイプの電磁式地震計だそうです.
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これがウッドアンダーソンだったかな?上からワイヤーで吊った鏡が水平振り子を構成しその鏡に光りをあて て,それを拡大して印画紙に記録する光学記録タイプだったはず.
大きいのはWiechert (ウィーヘルト)地震計.バーベルの錘のような鉄の錘を載せた倒立振り子が水 平2成分の記録を同時に採れるようです.記録紙のドラムは重錘の重力で駆動されています.ここにも同じも のが.
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これは戦後,一世を風靡したPress-Ewing地震計.長周期の振り子で外国の地震など遠い地震を主 に記録します.地球の内部構造の解明にこの地震計は活躍しました.写真はバネの付け根が折れてしまった上下動地震計です.
これは同じくPress-Ewing地震計の水平動地震計です.センサーが振り子の左右に付いているのが 特徴.
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これはものすごく大きな水平振り子が2成分組み合わされている佐々式地震計といわれるものです.倍率を押 さえて長周期で強い震動を記録しようとしたものです.
昔懐かしい煤を塗った記録紙のドラムと駆動のための時計装置です.
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これは移動用の重力計です.小さくてもとても高価なものです.
ラコステ重力形の測定部です.私もかつて大学時代に古いタイプのこの器械で地球潮汐を測定したような記憶 が,−−.


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