Poster Session and University of Calgary,及び市内のスケッチ(11〜14 Aug.2003) 2003.09/02,09/30

 学会はUniversity of Calgaryの理学部地球科学棟のすぐ横にあるITセンターで受け付けと講演が,またポスターセッションは少し離れた学生センターに隣接するホールで開かれました.シドニーのときに比べると施設の充実度は雲泥の差が.ただ発表内容がそうであったかどうかはさだかではありません.それと前回の開催地シドニーのニューサウスウェールズ大学では,警備員がキャンパス内を常時巡回し,監視カメラも随所にあった.どの施設も棟に入る時にIDカードの鍵が必要だったが,この大学はそういう点がまったくフリー.わずかに屋上に駐車場を見張るTVカメラがあったのが見えただけ.治安の違いを感じさせた.学生もフレンドリーで大抵の学生が目が合えばハローとかハイとか声をかけてくる.また各棟の入り口,出口のドアでは後ろの人が来る時は開いて持っているのが礼儀.こんな最低限のマナーが守れない人は留学の資格なし.と言っておこう.
 大学の本屋でたくさん本を買ったり,学会の資料を山ほどもらったので,荷物を学生センター内の郵便局から日本に船便で送りました.15kgで80ドル弱だったかな?比較的安かった.それを除いても帰りの飛行機のチェックイン時にはお土産で膨れて,バゲッジは35kgの重さになり超過料金はまけてもらったものの,Heavyの札を下げられてしまいました.
断層モデルのPosterの前で.記念撮影.何かスーパーの袋のようなのは学生センターに入っているBookStoreのものですね.
ブラジルサンパウロから来た大学の先生が実験を試してくれてます.
この人は地元カナダの理科の先生だったかな.断層実験は結構人気で用意した50個の実験セットがほとんどハケました.
リタイヤされた方でしょうか,褶曲のようなずいぶん面白い形になりまいた.
ブラジルの参加者の方の発表.彼らは3人で来てましたが,それぞれ別の大学だと言っていたような.夕食をよく共にしました.English Nativeではないため,何かとよく話かけました.彼はハワイの第1回からこの学会に来ていると言っていました.
数少ない日本からの発表者の一人,三重県の高校の地学の先生Mさん.手製の偏光顕微鏡アダプタのポスター発表です.シドニーにも来られていました.
ポスターセッションが終了してグッズの抽選が行われています.結局あたりませんでした.韓国のKim氏は何かポスターをもらってました.私は学会や企業のブースを何度も行き来して,ポスターなどたくさんのお土産をもらいました.
数日前から,寮の自室で実験準備をしました.小麦粉はこころもち,乾燥度が高いようで,少しざらざらする感じです.ココアは随分値段が安くごらんの箱が4ドル強(400円位)だったように記憶します.産地であるメキシコが近いからだと誰かが言ってました.もうココアをけちる必要はなくなりました.ココアをふんだんに用いた地層が作れる値段です.
50セット実験可能な地層のセットを作るのに結構時間がかかりました.同室の大学の研究者N氏がぶっつけ本番の発表原稿をまとめる間,ビールをちびちび飲みながら,毎夜せっせと作りました.ココアが安かったので,ココアをけちる必要はなくなりました.ココアをふんだんに用いた地層ができました.写真の「どんべえ」は日本から持っていった食料です.2週間を過ぎるとこれが食べたくなります. 寮の居間とキッチンです.机の他,応接セットまであって結構豪華です.しかしキッチンは冷蔵庫,電気レンジがあるほかは什器がまったくなく,スーパーで紙皿は紙コップを買う必要がありました.フライパンの代わりはアルミ皿ですましました.アルミ皿をうまく使って,目玉焼きを焼いたり,冷凍ピザをうまく調理できました.特に冷凍ピザは直径30cmもあるのに5〜6ドルと安く,これで2食分食べれました.
ベッドルームです.これはまだN氏が到着する前の写真で結構きれいです.2人同室であの広い居間と2つのトイレ,シャワーがついて1人30ドル/日はまあリーズナブルでしょう.同じようなベッドルームがもう1つとなりにあって別々に2人ずつ最大4人までが居間やトイレを共用します.しかし結局もう1人予約していた人はどこか他の部屋に移ったようで,N氏と2人で居間を使えたのは良かったと思います.
応接セットです.テーブルの上に買ってきたピザを置いてます.外は明るく見えますが夜の8時ころです.110ボルトで日本と同じプラグの形なので助かります.毎夜ノートPCにデジカメの写真を吸い上げ,整理を行いました.
トイレとシャワー室です.なかなかきれいで毎日昼間,掃除とタオルの交換にアルバイトの学生が入ってきます.
ある日の晩御飯.カップヌードルのような地元のカップ麺ですが結構美味しい.1ドル.またオレンジやメロン,マンゴなどのフルーツがスーパーで安いのでたくさん買って毎日食べていました.
これは別の日の夕食.学食(学生センターのフードコート)の中華の店で買ってきたコンボメニュー.焼き飯の上に野菜炒めとあと1品載せてくれます.この日はいつもの豆腐の炒めものがなく,1品にやきそばを選びました.米はジャポニカではありませんが味は結構美味しい.5ドルでおつりがきました.私はこれが好物になり,2〜3日に一度夕食に食べてました. ちょっと焼きすぎ気味の冷凍ピザと目玉焼き用ポップコーンのフライパン.電気オーブンがあるので,ピザはいつもうまく焼けました.発泡ウレタンの使い捨てコップを買って,図のように3つ孔を空け,即席のコーヒーフィルター容器にしました.これは大正解.毎日おいしいギュラーコーヒーが飲めました.
これは北米に行かれた方はご存じの食物「リコライズ」です.最初これをもらったときはとても食べ物と信じられなかった.さらに一口入れて悪いけど,全部土産にしました.下の封筒は右の小切手が入っていた封筒です. これはENCANAという企業の寄付で,学会が参加する学校の先生に出してくれた小切手です.私は応募して900ドルいただきました.これで学会参加費用や巡検費用の2/3を賄えました.エンカナさんありがとう.
これは寮の洗濯室.左が全自動洗濯機,右が乾燥機.この宿舎に16泊しましたが,都合3回洗濯しました. コインは図の溝に立てて入れ,ガチャンと押して引き戻すと器械が動きだします.洗濯機に1ドル.乾燥機に1ドルで都合2ドル必要.乾燥機はアイロンがけが不要なほどきれいに乾きます.
宿舎となった大学寮Olympusホールの外観です.こんな風な寮の棟がたくさんあって,それぞれRundel,Cascadeなどの名前がついています.もちろん館内禁煙.ロビーは禁酒です.鍵が棟の玄関と部屋の鍵とベッドルームの鍵の3つあって最初,結構邪魔くさかったです.電話はロビーの電話がクレジットカードを使って簡単に国際電話がかけれます.私は2日に一度自宅に電話しましたが,通話料は1回数100円くらいでした. 寮のマネジメントをするフロントがありスタッフが夜の2時まで常駐するCascade Hallの建物.この前がすべての巡検の出発地となりました.また自室のキッチンに何もないので,ここでデポジット20ドルで電気湯沸かしケトルを借りました.よく沸くのでコーヒーを入れるのに役立ちました.ある夜はこの前のロータリーの芝生でゆうゆうと鹿が草を食べているのに出くわしました.リスもキャンパス内に結構いるようです.自然との共存を計っているのがよくわかります.
学生センターです.フードコートや本屋,旅行社,コンビニなどが入っています.いわゆる生協みたいなところです.でもビールは売っていません.いつも学生であふれています.また入り口の鍵がいつも開いているのはこの大学の特徴です.警備員もほとんど見ません.治安がいいのだと思われます.本屋は大学のネーム入りのノートやペンなどのグッズから,専門の教科書までたくさんの本を置いてます.ここでグッズや山の地図,地学の専門書をたくさん買い込みました.領収書の総額が50ドルを越すとGSTと呼ばれる消費税のTax refundが利くので,ついついたくさん買ってしまいます.
ライブラリ(図書館)ですが,ほとんどの学生は2階の部屋にびっしりと並んだPCを使いにやってきます.誰でも器械に空きがあればインターネットに自由にアクセスできます.学生達はレポートの作業などにここを煩雑に使っていて,空いたPCを探すのにちょっと時間がかかるときもあります.ただし10分限定の器械もあって,これは大抵空いています.私も日本のメールをここで読めました.LAの帰りのホテルの予約もここでしました.ただし印刷はカードを買う必要があるのですが,私はスタッフの親切で1枚予約確認書を印刷してもらいました.
こんな風に各学部はcomplexと書かれています.
これが地球科学棟です.
これは人文系の棟だったような.とにかくキャンパスは広いです.N氏は北大と同じくらいだと言ってました.2万人の学生で,州立で結構レベルが高いそうです.日本人の留学生にもしょっちゅう会います.また夏休みで語学研修の学生や,遠足で来た近所の小学生などが広いキャンパスのあちこちの芝生で駄弁ったり,イベントをしたりしていました.
これは体育系の学部でしょうか?そういえばオリンピックオーバルという冬季五輪当時のスケート会場もキャンパス内にあります.この壁の岩石は多分このあたりから産する頁岩です.茶色の風化した色がたいへんきれいな石です.
駐車は至る所に可能ですが,ちゃんとメーターがついててお金をとられるようです.自転車やスケートボードの学生が多いのもうなずけます.
広い芝生の消火栓.芝生は定期的に水が散水されて,また時々機械で人が芝刈りをしています.そのため大変きれいで清潔です.
大学からハイウエイを渡ったところにある巨大なショッピングセンター.SafeWay,Co-Opの2つのスーパー,ロンドンドラッグという薬屋兼,電気製品,日常品を扱う店があり,ほとんどのものがそろいます.N氏はデジカメが壊れたので,ここで日本製のデジカメを買ってました.値段は日本とそう変わらなかったようです.我々はいつも徒歩でしたが遠くてとても歩いていくようなところではありません.カナダも車社会です.
その一番端にあるC-Train(市電)の乗り場です.街(ダウンタウン)まで2ドルの料金です.学生やこの周囲の駐車場に車を止めて電車で通うサラリーマンの姿もあります.検札は会わなかったのですが,不正乗車には罰金が高いと聞きました.またダウンタウンの一部区間は料金が無料!です.
C-Trainの内部.出入り口は自分でボタンを押して開けます.この辺りが全自動の日本と根本的に異なるところです. 大学から1ブロック離れたところにあるGSC(カナダ地質調査所).何となく筑波学園都市を連想します.Tax refund用の領収書をもらいに立ち寄りました.
GSCの建物の前に展示してあったカルガリーの地下の石灰岩.石炭紀のもので図のように至る所に孔があいていてこれが石油の胚胎するリザーバーになるということです.GSCの中の本屋にもこれに関する研究リポートが山ほどあります.この本屋でカナダシールド地域の地質図と解説本を買いました.
これがGSCのマークです.ハンマーは万国共通ですね.
同じくGSCの前にあった郵便ポスト.赤いのも万国共通.
あと,これはダウンタウンのはずれにある,カルガリーの科学館.子供向けの展示とドームでは全天映画をやっています.N氏と私は2本映画を見ました.南極から奇跡の生還を成し遂げた探検隊の物語りとアフリカでチンパンジーの研究に打ち込んだ女性研究者の物語です.いずれもリスニングのよい教材ですが,なかなか意味を取るのは難しい.前記の映画に登山家メスナーが出ていたのが印象的.
科学館の展示の一例.石油を油田からどのように掘り出すかの展示です.さすがに油田の豊富なカルガリーを象徴する展示です.
こちらは針の山に乗るN氏.
あとこんなマンション(一部建設中)や
こんな本物の戦車が展示してある,何かのモニュメントのような物騒な建物などがダウンタウンへの入り口のあたりにありました.
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おまけ:学会で参加者に配られた参加証と黄色の印象的な巡検ザック.ティラノサウルスの青いロゴが特徴.
同じく,巡検の朝に配られた各コースの巡検ガイドとproceeding(下列左端).もう少し早くもらえれば予習ができたのですが,--.プロシーディングはシドニーのときの出来のひどいアブストに比べれば雲泥の差です.


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