2014インド学会&地質巡検記 2017.07.10

インドの学会(GeoSciEd7,国際地学教育学会)と付帯した地質巡検(Deccan Traps)に出かけました.写真によるその報告です.
なお以下の記述は2017年7月に記憶やメモ,当日の資料をもとに書いたもので,かなり記憶の混乱もあります.ご了承ください.
全体図はその1を参照ください.


デカン高原巡検記その3. Gunjale-Vambori area and Kukadi river> AurangabadとPuneのほぼ中間地点


赤紫の線がGPSの軌跡:溶岩流の丘が見える(OSM地図より).


Kukadi riverのPot Holeの位置(OSM地図より)

P1020700.JPG P1020707.JPG
ホテルは田舎とはいえ3つ星でこんな広い部屋を独占.ただ部屋の鍵が壊れていて入るときはいつもボーイさんを呼ばなければいけなかったのは残念.
朝はこんなふうにボーイさんが荷物を車に積んでくれる.至れりつくせり.
P1020717.JPG P1020715.JPG
石を見に行く前に,途中のGhodegaon郊外の小学校を訪問.
キリスト教系の学校らしく,敷地内に教会がありました.司祭が校長先生だったか.
P1020723.JPG P1020737.JPG
けっこう地域ではレベルの高い小学校らしい.でも外国人が珍しいこの国の田舎では我々は注目のまと. みんなまじめに勉強をしているところをおじゃましています.
P1020746.JPG P1020753.JPG
広い学校の敷地
施設を見学させてもらう.
P1010043.JPG P1010044.JPG
さて学校からバスでまたひたすら走って,やっと地質の巡検の開始.
牧場のような場所の端に車を止めてからかなり歩いて,小山の頂上近く.
あたりの溶岩には緑や白の斑点が点在.これ玄武岩の空隙を埋める2次鉱物で,agateのようなもの.
P1010050.JPG P1010055.JPG
こんな大きな結晶も至るところに.さすがにインドは2次鉱物のスケールが違う!
どんどん小高い丘を登っていくと
P1010076.JPG P1010056.JPG
小山の頂上に到着
小山の頂上からの眺め.下に見えるのが溶岩Tubeの下半分が露出したものとか.
P1010070.JPG P1010069.JPG
これは別方向のTubeの流れ.lava distributary channelと巡検案内書にある.LavaTubeやchannelはPahoehoe flowsの特徴だと案内書にある. 頂上の溶岩には何やら球顆状の構造.Pahoehoe flowsの表面がこのようにGlassyになるとこれも案内書にあるのだが,そうだったのかは説明をメモっていない!
P1010088.JPG P1010090.JPG
再び下って,クリークの側の露頭へ
さっきのTubeが見えている.
P1010091.JPG P1010095.JPG
その丁度削られた部分が露出していて最初の図にあるLava Channelのへりの部分か.
米国の火山の専門家エリックがスケールを演じてくれる.
P1010098.JPG P1010096.JPG
マッシブな部分と2次鉱物の部分との層.
これはagateか
P1010103.JPG P1010111.JPG
U字型のチャンネル構造がよくわかる.
こちらは反対側のたまねぎ状に風化した部分.女性は2006年のドイツの巡検のときの案内者の方.
Sinuous, meandering lava channel can be clearly identified here and can be traced from the northern edge of Vambori ghat, upto Gunjale. The low ridges have a depression in the center, with hard-indurated levees forming the margins. They are roughly circular in
cross section, having a saucer shaped base. This lava channel is spectacular, resembling a lava river. One can also see development of calc tufa at the edge of the levee of this lava channel, resembling a fall tufa or cliff drape. と案内書に解説されている.
P1010113.JPG P1010118.JPG
Tubeの下流から上流部分を見る.
さて元の車まで遠い道のりを戻る.
P1010120.JPG P1010125.JPG
こんな2次鉱物が気になるのでいくつかをサンプリング.様々な種類のzeolitesが見つかると文献にある.kれいなものは博物館に飾られるとか. 地面にも結構転がっている.
P1010136.JPG P1010139.JPG
ここから車で移動して,次の露頭へ.
小さな滝のある露頭.
P1010138.JPG P1010142.JPG
やや斜長石の斑晶の目立つものや,
様々な玄武岩の転石.どれも少し紅いのが特徴.
P1010158.JPG P1010161.JPG
滝から下流をみたところ.
再び車に乗って次の露頭へ.
P1010164.JPG P1010168.JPG
道路際の露頭.giant phenocryst basaltと案内書にある.
ここは少しわかりにくいが,巨大な斜長石の入っている玄武岩.
P1010169.JPG P1010173.JPG
5cm近くあってかなりでかい.これも今までみたことのないスケール.
これも転石をサンプリングした.
P1010183.JPG P1010186.JPG
ハイウエイをひたすらPuneに走る
ごつい鉄板のロールを積んだトラックとか.
P1010213.JPG P1010197.JPG
ガソリンスタンドの裏の崖を見る
パホイホイの溶岩流の細かな構造だったような.
P1010193.JPG P1010212.JPG
溶岩流同士の重なる接触部だったか.
急冷構造だったかな?
P1010231.JPG P1010237.JPG
夕刻にはポットホールで有名なKukadi川床に立ち寄りました.
ギネスブックにも載るアジア一の自然のポットホールとか.Puneから90kmの地点です.
P1010236.JPG P1010235.JPG
とにかくポットホールだらけの河床.
地元のおじさんたちも涼んでいる.ちょっとゴミが目につくのが残念なところ.
P1010248.JPG P1010255.JPG
至るところにポットホールやら
agateやら.
P1010249.JPG P1010246.JPG
一応観光地らしく吊橋やら
お寺やらが建っているがやや寂れた場所である印象.


Copyright (C) 2017 Yoshio Okamoto, all rights reserved.