南アフリカ渡航記 虹の国への学会と地質巡検 03/19 2011新設.03/03 2019 写真リンク追加

ニルスプリット周辺編.巡検7日目(9月9日)+帰国便編
ニルスプリットから再びブライデキャニオンを目指すが天候に阻まれる.仕方なく付近の滝を訪ねる.

ホテルのバッフェの朝食でコーヒーを入れようとして,この旅でこれ一度だけ日本語表示を見れてとても感激.しかしどうしてこんなところに日本仕様の象印のジャーがあるのか?
このホテルは結構豪華な朝食のバッフェがつきました.たべきれないほど.でもこの旅,本当に日本人に一度も会わなかった.
早朝ホテル前を出立.昨夕と同じく晴天.今日こそはブライデリバーキャニオンが見れるかと意気込んだのですが,やはり敗退しました.
このヒュンダイのバンもなかなかよく頑張る.荷物と石が入って重くなる.
何か川の両岸の地層を見に行く.
クオーツアイトの地層を見る.
土産物屋があって,壷をD氏が吟味するが買わず.
この土産物屋は地域の人の収入源だから協力してねと看板に書いてある.
こちらは最初に行った滝.
水量はさほどないがほぼ垂直に落下する.滝壺を前に記念写真.
滝の落ち口はQuarziteの侵食に強い地層で
下の方にはドロマイトとチャートのリズミカルな互層.これは次の滝でも同じ構造.チャートが出っ張っていることに注意.
カルーのドレライトか.
滝の入り口に土産物を売る露店やトイレがあった.
さてもう一つの何かの紋章があって,lone Creek Waterfallに向かう.
遊歩道を少し歩く.
さっきの滝より水量が多い.高さも少し高いか.
滝壺は立派で風格がある.
さきほどと同じで上部がQuarzite,下部がドロマイトとチャートの互層.
チャートの部分がでっぱているのもほとんど同じ.Transvaal SGのWolkberg Fmと資料にある.約24億年くらいのものか.
遊歩道の入り口には土産物屋があって,
こんな生地を売っている.



さて車は一路JNBを目指して西へ.途中の山越えの道で最高地点の2100mだったかを越える.Quartziteの層だったと思う.
車を止めて風景を写真に納める.
このあたりのリッジはみんな侵食に強いこのQuartziteの層でできている. Quartziteの層を拡大したところ.


田舎の交差点. リッジが相変わらずQuartziteの層だとわかる.珍しく鉄道の長い列を見る.タンクローリーを引っ張っている.
車は途中の街に高速から離れ途中の街に立ち寄り.
瀟洒なブティックなどが立ち並ぶショッピングプラザの一角のレストランで昼食となる.ここで今回の旅で唯一のアジア人(中国人)のカップルを見かけた.
しこたま待たされたあげくに出てきた一度賞味したかったスモークサーモンをはさんだトラウトパイと野菜サラダ.でも味が薄くあまりおいしくない!ジンジャーエールで流し込む.
巡検メンバーは長い待ち時間もまったく気にせず,ご歓談の様子.この間にJNBの前に泊まった宿のオーナーMさんに電話して改めて,今夜の予約の確認.ついでに7時間の時差の自宅に電話.
さ て,昼食に意外と時間がかかり,この後はこのHyndaiのバンの高速の見せ所.ところが途中のGSで給油しようとしてどうしても給油口が開かないトラブ ル発生.C夫人がマニュアルと首っ引きで手動の方法を発見.ことなきを得る.JNBまで帰れるか一時はみんな本当に心配した.
T4高速を西に走る,巨大なトラック.石炭か鉱石を積んでいるのか.
高速道路を西に飛ばす飛ばす.8人と重くなった荷物と岩石サンプルもものかわ,韓国車の性能も上がったと改めて認識. このNokiaの携帯も重宝.でも通話料の残りの確認方法がよくわからずどれだけ持つか心配(これ翌日JNBの空港で確認したらまったく大丈夫だった).
遠き鉱山のダンプとおぼしき丘.
そして豊富な地元の石炭を燃やす火力発電所.W杯前に一時この国の電力事情が悪化したのですが,この旅では大丈夫みたいだった.
これもおそらく金鉱山のダンプと見える.
さらに通勤電車か.
これも別のダンプ.おそらくすでにJNBは近くWitwatersrandのQuartzite礫岩中の金を掘っているものと思われる.
やがてJNBの市内へ.向こうの丘はQuartziteのリッジ.
向こうの丘もそうで,大学やお金持ちのメンバーのホテルはこの丘の中腹にあった.
途中の交差点に止まったとき,窓ガラスを洗ってくれるサービス.本当はチップがいるそうなのだけど,信号が変わったのでお金を払わずD氏は出発してしまった(汗).
人工湖であたりは遊園地のようになっていた. さてようやく宿に到着.ちゃんと予約は通っていて一安心.
今回は1階の奥の部屋で広くて豪華な作り.
ちゃんとこんな中庭までついている.
庭から部屋を見たところ.この部屋に1人はもったいない.
でもちゃんと警備は例によって厳重なので安心感がある.この宿の地区は若い白人女性が一人でジョギングしてたり,ご婦人が犬を散歩させたりとのんびりした雰囲気でJNB旧市内に結構近いのに宿を取るのにはおすすめの地域.
朝イチで宿にちゃんと迎えがくる.重い岩石のサンプルを空港の郵便局で遅れるかが不安.
若い黒人ドライバーがちゃんと空港の郵便局まで案内してくれた.お礼にチップをはずむ.郵便局は荷物を下の扉から入れる仕組みで防犯が徹底されている.
帰りのカタールエアーのTV.Linuxが立ち上がるが,どうしてもシステムエラーとかでTVが見れない.何度も立ち上げなおしているみたい.仕方なくとなりのインド人の青年と話す.
さて早速ハイネケンをいただきながら,日記の整理.インド人の彼は南アでパイロットの資格を取り帰国する途中とか.彼が機長になったら最初に載せてねと頼む.
帰りのカタールエアーの昼食.ワインを飲んでひさびさにのんびり.食事はなかなか良かった.システム障害でTVが点かなかったのが玉に傷.
右の窓際からは大地溝帯に近い山地の風景.
夜についたドーハ空港.やはり暑い.ラマダンは終わったみたい.
長い待ち時間にインド人の彼と話して記念写真を撮って別れる.インド航空の機長になる日を心待ちに.
さていよいよ日本食が出てもう関空も間近.里心がつき始める.
今回の巡検をともにした,戦場カメラマンみたいなベスト(コーナンで2000円しなかった)とズボンについた赤いアフリカの埃.

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