2010年10月十勝岳登山 引率記       Yoshio Okamoto 17th Mar.2020

東北地震の前年2010年10月に附属高の修学旅行(EDCANと称する)の付き添いで北海道の中央部を訪ねた.その折に運動部の3名の生徒に頼まれて活 火山リストに含まれる十勝岳登山に付き合うことになった.山岳ガイドのSさんをお願いしての登行であった.その写真に幾つか記憶に辿って注釈をつけます. (2020年3月).当時の計画メモも添付します.

2010年EDCAN 十勝岳 登山計画 Sさんの話      2010/10/01
ネオスSさんがガイドを担当
Sさんの話
7合目(昭和火口近く)までなら案内できる.
望岳台までの車の往復なので,朝は通常の出発でOK
それでも尾根筋は岩石の連なる場所で凍ったりする危険もあるので現地で判断する.
アイゼンは向こうで用意してもらう.
ズボンはジーンズなどより化繊のぬれてもすぐ乾く生地のものが好ましい
登山靴かトレッキングシューズ
ウエアは冬用のごついものよりきちんとした雨具を兼ねるものの方がよい.
雨具の中はフリースのような生地のもの.セーターもあった方がよい
(気温に応じて着替える)
昼ごはんは途中で買うことが可能.
ガイド料は登山なので5000円程度上がるかも知れない.
早く降りてくれば望岳台周辺の散策路も案内する.
天候が悪く7合目までが無理な場合,十勝岳温泉から近い別の火口まで案内する.

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登山口の望岳台に上がる前に,まず十勝岳の噴火で泥流が下ったというあたりを少し見てみる.砂防防災センターを訪ねた.
十勝川の下流,かつて1926年の大正噴火で泥流が埋めたあたりか.
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だだっ広い望岳台の駐車場で,NPO法人ネオスの自然ガイドSさんと地図を広げて作戦会議.
登山届けを書いて出発(この写真は下山時に撮った).
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まずは良い天気のもとでの記念写真.
最初は傾斜のゆるやかな登り道.
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さらに大きな噴石の上で記念写真も.
岩石は斜長石の斑晶が目立つ安山岩.
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ほどなく最初の避難小屋に到着.
気象観測機器とか.
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ここからやや登りが急になる.バスケ部などの現役運動選手ばかりなので,年老いた私は置いて行かれそうになるのを必死で追いかける.
高度が上がるとガスの中に入ってくる.
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少し晴れたところで古い火口の見える場所.
すり鉢型の火口内部.右上に溶岩の層が見える.
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山頂と登り口の望岳台の中間地点か.
溶岩の上になぜか蝶が止まっている.
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ここからは古い火口の縁に沿ってゆるやかな登り

パン皮状の火山岩とか.
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さらに高度が上がってくる.
侵食された火山灰などの地形.
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侵食された山腹と新しい火口が見えてくる. やや白い層が目立ち始める.
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とても白い火山灰だろうか.
まだまだ山頂は遠い.
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そろそろ最後の登りか.晴れてきた. 山頂近くの尾根に到着.とても見晴らしがよく天気も快晴!雲のように見えるのは新しい火口から吹き出す水蒸気が水滴になったもの.
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さて山頂までもう少し.
あとひと頑張り.
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山頂での記念写真.火山活動が低調な時期にあたり無事登山できました!
山頂からの素晴らしい景色.右側が西側で火口からの水蒸気が雲を作る.左側が東側で快晴.で合っていたか?
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東側か北側の風景だと思うが.
なかなか山頂を去りがたい.
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しかし山頂をあとにして,元の望岳台を目指して下る.
例の白い石のあたり.
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秋なのに,わずかに隙間に雪が残っていました.
なだらかな傾斜を越えて,
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また古い火口の縁をとおり,
遠く美瑛に続く斜面の景色を楽しみながら,
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ひたすら斜面を降りて行きます.
これもまた別の火山弾か.
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開析された山腹.
振り返ると火口からさかんに水蒸気(湯気)が上がっている.
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まだ激しく水蒸気を上げる火口を望遠で撮る. さて避難小屋まで戻ってきた.
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やや硫黄を帯びたような岩石. あと望岳台までもう少し.
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火山の裾野はきれいな指数関数のグラフに似ているとこの時に感じた.その斜面を染める美しい紅葉.
今宵の宿に戻ってきました.ガイドのSさんありがとうございました.
このあと確かアフリカにJICAの青年協力隊として赴任されたはず.


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