Norway渡航記 その2 オスロ観光編その1.2008.08/15 

 8月5日はオスロ滞在実質1日目,この日は昨夜,別便で着いた娘と一緒 に,オスロ観光1日め.オスロパスという観光周遊券をiの目印の駅前の旅行案内所で買って2日間の観光に生かす.320NOKと結構高いが,乗り物と博物 館関係はこれでフリーパスなので充分元は取れた感じ.

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ホテルはこの王宮のすぐ裏にあるのでここまでは歩いて5分.
敷き詰めてある砂はラパキビ花崗岩の風化か赤い色が特徴.
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敷石もこのように結晶片岩を使っていて,石畳の雰囲気が北欧という感 じ.
歩道に刻まれたノルウエイ語の文字ですが判読不明.
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噴水の美しい中央駅までのメインストリートは
カールヨハンス通りと名づけられているとか.このgate駅から地下鉄 に乗るのですがこの時はまだよくわからず駅まで歩いていきました.
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これは駅前の風景だったか?駅で早速両替と旅行案内所でオスロパス2日 分を購入.でも案内所はわかりにくかった.取るものもとりあえず,とにかく見たいと思っていた「ムンク美術館」へよくわからないまま地下鉄に乗って向かい ます.これも結構案内が最初でわかりにくかった. 美術館の正面です.荷物を地下のコインロッカーに預けて,入り口で空港 みたいな金属探知機をくぐって,入ります.ここに限らず美術館,博物館関係はすべてオスロパスでOKでした.いよいよ若いときからの夢であったムンクとの ご対面です.
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写真の機械は版画のもの.盗まれていたマドンナと叫びの絵の修復がなっ たので,その特別展をやっていました.この美術館は日本の出光石油がその建て替えや今回の修復でも結構お金を出していて,その謝辞が書いてありました. そんなに混んでおらず,フラッシュを使わなければ写真やビデオもOKで みんな思い思いに絵を楽しむ.
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マドンナの版画がやまほどあったり, 画集でしかみたことのない本物「生ムンク」に感動の一言.
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中央の椅子に座ったりして,ムンクの絵にしばし浸ります.
有名なバンパイヤ
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この絵は知らない絵でした.
これも美術の教科書に乗っている舞踏の絵です.地平線の月が東空の月の 出直後ではなく,高緯度のゆえの南中のころではないかと,かつてエッセイに書いたことがあります.そういえばオスロでは港は南の方角にありました.
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何点かある「叫び」のうち盗まれて修復されたというボール紙に描いた作 品.少しパステル調で顔が緑色に塗られているのに気づきました.有名なキャンバスの方は午後に行く「国立美術館」の方にありました.
絵の縁取りまでムンクらしい凝りようです.さて,かれこれ1時間居て, もう心地よい「ムンク酔い」に陥ってしまいました.娘に促されて部屋を出たあとも酔いはなかなか取れません.早速ミュージアムショップで画集の解説本を2 冊と,黒い帽子を買いました.
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今度は近くにある,地質博物館に向かいました.2棟ある博物館のうち, 写真の右側が地質で左側は動植物です.
こちらが正面.平日であまり観光客は来ていないようです.さすがに玄関 にも石が両側に飾ってあります.
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建物は古いが地質博物館としての貫禄があります.
当然プレカンブリアンの変成岩はここの特徴の一つで,これはエクロジャ イトの展示.このほか片麻岩やウルトラ(超塩基性岩)コレクションは息を飲むばかりでした.
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これもエクロジャイト.オリビンがきれいな緑色をしています.(すみません.これオリビンではなく,オンファサイト(単斜輝石)だと思われる.エクロジャイトには通常オリビンは入らないはず.2023.06/20)
これはガーネットを含む片麻岩(gneiss).
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これもエクロジャイトだったか.
これは敷石にもよく使われる結晶片岩.
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これも地元産ラルビカイト.有名な青光りのする石材です.
あとリップルマーク類や
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玄関からの階段のでかい鉱物類や
古生代の海百合や
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魚や
サメの何とかいう種類などがあったのですが,あとでパンフレットを見 て,ここの重要な化石「海サソリ」を写真に撮り忘れていることに気づきました.残念.
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あと鉱物類もやまほどあって,
もうだんだん感覚が麻痺してくる.
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外にでて,きれいな花壇と博物館の全景.zoologyの方にはいかず に,ここから衛兵の交替式を見るた め,急いで王宮に引き返します.
地下鉄に歩く途中の工事現場.固い片麻岩の基盤がむき出しになっていま す.氷河に覆われていたためか,堆積層という概念がないような都市です.
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さて王宮前に鈴なりの人たちは
この衛兵の交替式をみるためにやってきました.
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娘はこれが見たかったと喜んでいましたが,この途中でサングラスを美術 館のコインロッカーの置き忘れたことに気づきます.満員の見物客を尻目にまた地下鉄に乗って大急ぎで, 「ムンク美術館」まで引き返しました.セキュリティの人に忘れ物をした というと,しばらくあって,ちゃんとショップの人が誰かが届けてくれていたサングラスを保管していてくれました.治安のいいノルウエイにまたまた感謝!
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またまた地下鉄で中央通りに戻り,娘と合流.何やら騒々しいのでそちら を窺うと,赤いユニフォームの連中が気勢を上げています.イングランドプレミヤリーグのリバプールの試合がオスロで,このあとあったみたいで,ホテルの TVで夜その模様を中継していました.
さて次に向かった先は,オスロ市庁舎.一見何の変哲もない近代的な役所 の建物という感じですが,実はここのホールの装飾は大変有名で,そのホールで毎年ノーベル平和賞の授賞式が開かれているのです.
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中央がそのホール.中には誰でも入れます.
でも右の階段を上がって中を見学するには40krだったか入場料を取ら れますが,我々はオスロパスでOK.
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階段から入り口側を見たところ.壁面の絵が凄い!ここで昨年秋にはア ル・ゴア 元米国副大統領とIPCCの座長がノーベル平和賞をもらったのですね.格調高いゴアさんの受賞スピーチはYouTubeで見れます(下記リンク).
Al Gore Accepts Nobel Peace Prize - Part 1
Al Gore Accepts Nobel Peace Prize - Part 2
ホールの隣の2階には市議会の議場.何か電子投票機があったような記憶 が.
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さらにそこから通路を抜けて巨大な会議室.壁には王族の肖像画.大きな 窓からははるかオスロ港が見渡せる眺望.ノーベル平和賞の授賞式では,こんなところで食事をしたのでしょうか?
ぐるっと廊下を回ると暖炉などもあって,
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ここにもムンク!ムンクのその膨大な絵のコレクションは,彼の死後,遺 言でオスロ市に寄贈 されたそうですね.
さてこの市庁舎の石材でできた柱で凄いものを見つけました.化石図鑑に あるような,見事な鎖サンゴ(ハリシテス)の化石です.
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こちらは蜂の巣サンゴ(ファボシテス?).あとで化石巡検ではこの石灰 岩の露頭を実際に見ることに. 海百合の茎もたくさん入っています.

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そういえば広大なホールの床も.
灰色の部分は石灰岩で見事な化石で彩られていました.

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さて再び外に出ると,市庁舎の壁は片麻岩.
そして外部の敷石は白い片麻岩と黒いラルビカイトのようです.どこまで も地質の国なのだ.

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石畳の上に並ぶ単車は日本製か.
市庁舎裏の花壇の向こうはすぐに港です.

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さて続いて港の左側に小高くある古城に向かいます.
煉瓦作りの倉庫の側を通って,

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城の門をくぐり,
行きすぎてしまいそうなところにひっそりと建物が.これがもう一つの見 たかった「レジスタンス博物館」.閉館の5時前に何とかセーフ.30分だけ見学できました.

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第2次大戦下ですぐにナチスドイツに占領されたノルウエイですが,そこ からレジスタンス活動が活発に繰り広げられます.
自前で作った通信機や

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兵器類. そしてこれがもっとも見たかった「テレマークの要塞」の襲撃シーンの展 示.難航不落のけわしい山中の重水工場を英国とノルウエイの連合コマンド部隊が破壊にでかける話で,映画にもなりました.左側がその重水タンクのようで す.
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この重水はナチスドイツの原爆開発の重要な鍵を握っていたので英国も必 死になってその破壊を試みた有名な話です.聞くところその重水生産がやがて戦後,Hydroというノルウエイの有力水力発電企業の基礎になったとか,現地 の駐在員の方にお聞きしました. コマンド部隊の残された制服やピストルケースなど.レジスタンスの勇気 ある人々がしのばれます.

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レジスタンス博物館を後にして,ようやく城の全景が見えてきました.
城の先端でオスロフィヨルドをにらむ砲台.この城は7回敵に囲まれてそ れでも一度も落ちなかったというのがオスロ市民の誇りとか.

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そういえばこの城の公園で中のいい男2人で,手をつなぐカップルを見か けました.このあたりも北欧のおおらかな伝統なのかと感心しました.
オスロ市街が遠望できる公園から.そろそろ長い観光の1日も終わりにな ります.



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