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学会2日目の1日地学巡検.大学をバス2台で出発.チェコとの国境に近
いバーバリアの山地の古い鉱山などを訪ねました. |
古い鉱山の跡地が公園になっています.ここはその坑口の一つ.後で見た
案内書で確認すると,石膏を掘っていたようです.
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坑道がこの下にあり,そこから鉱石の入ったバケットを汲み上げる井戸の
つるべのような装置.教員を目指しているバイロイト大学の学生さんが,ここで掘った石膏は血止めなどの医療用のほか,様々な用途に使われたと説明してくれ
ました.
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我々を運んだデラックスコーチ. |
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別の古い金鉱山の町に立つ博物館.パンフレットによると最近建てられた
もののようで,狭いロビーや展示室は普通の家のような狭さですが,なかなか内容は濃い展示でした.
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最近まで稼業していたようで,採掘現場を再現したような部屋もあり,こ
の種の博物館としてはよくできています. |
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金鉱石の展示.ルーペの先に爪楊枝の先のような金が見えるのです
が,ーー.菱刈と同じような石英脈でした.
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古い採掘用具や |
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かなり古い方位磁石展示してありました. |
参加者のうち,友人のF氏と南アメリカ組の2人.アルゼンチンとブラジ
ルの研究者です.昼食時のスナップ.昼食は例によって,パンにチーズや野菜を挟んだものと,ジュース.そしてりんご.おにぎりが欲しくなるのは仕方ありま
せん.
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昼食後,巨大な花崗岩の巨石侵食地形の公園を巡ります.まずは全体の地
質の説明から.
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その後,トレッキングコースに出発.
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遊歩道はすべて,階段やてすりが完備.さらに計画ではこのような地質公
園を色々と各所で計画しているところだとガイドの方が言ってました.
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ここでは花崗岩の表面の典型的な風化の様子をオニオンストラクチャーだ
と説明. |
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ここの花崗岩は長石の結晶が大きいのが特徴.みかけと貫入の時代から4
種類に分けられるとの話.
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いかにもドイツ的な文字が彫られています.
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私市の「くろんど池」周辺の花崗岩の地形を大規模にしたような場所で,
狭い隙間をくぐり抜けたりと遊歩道はスリルに富んでいます.手前の方は神戸大学でも学んだことのあるフィリピンの研究者K氏です. |
展望のよい場所で,みんなでポーズ.米国,ナイジェリアの研究者とイン
ドネシア,フィリピンの研究者たちです. |
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展望台からの景色.針葉樹が卓越しているのが解ります.冬はかなりの積
雪に覆われるとか.
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ドイツの森林の特徴の一つに,左端の白樺や,右の紅い実のついた植物が
多いことです.その割りにはあまり小鳥のさえずりが聞こえないのは,そろそろ秋が深まってきているかでしょうか.
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さて,先ほどの地質公園から,バスはひた走り,この施設に到着.こちら
は地下9km以上を堀り進んで計画が凍結された,KTBサイトという,ヨーロッパというか,世界でもトップクラスの深部掘削装置の跡です. |
宣伝用のビデオを見せられたあと,実験室のようなところを案内されまし
た.KTBサイトの教育用のグッズの一つで断層を見せる砂箱です.砂と砂鉄を使っているようで,これなら,実験後に2種の粒子を容易に分けることができま
す. |
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KTBサイトの掘削用のビット.数100mで磨耗してしまうとか.結
局,孔の熱と圧力による崩壊が原因でそれ以上の掘削を断念したようです.確か石油掘削で有名なシュランベルジャー社は旧西ドイツの会社だったよう
な,ーー.
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ボーリングコアの例.いかにも深そうな片麻岩です.このような展示室の
片隅に鉱石や化石などのグッズを置いてあり,私は石膏などの鉱物標本を幾つかとこの地方の大きな地質図を買いました.鉱物は日本に比べるとはるかに安かっ
た.
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部屋でビデオを見た後,外で所長の挨拶を聞いてごらんの櫓に登ります.
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KTBの建物の途中まで登りましたが足が震えました.掘削船「ちきゅ
う」とおなじような深部掘削用の櫓です.ちなみに掘削孔はすでに厳重に封がしてあって,見せてもらえませんでした.残念.
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バイロイトに替えるバスの窓からの夕陽と飛行機雲.ドイツは国内をたく
さんの地方便や国際便が横切って飛びます.(ビデオからのクリップです)
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教会の塔と遠景の丘の上に古城の塔.これが唯一今回の旅で望んだ古城の
姿.ドイツといえば古城だっただけに城を見れなかったのは残念.
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