ドイツ渡航記 その0 関空からハンブルグ.2006.09/29 2007.03/17update 
 偶然この日の朝,30分の時間差の飛行機でベトナムへ遊びに行くという,上の娘と自宅を早朝出発.河内長野からリムジンバスで8時すぎに空港着.買い物 に出る娘 と別れてチェックイン.2列になった窓際の席を頼む.日本語でありがたい.娘とはこのあと会えず.
 ルフトハンザの窓際の席は,たまたま全部2列で席を立ってもらうのにあまり遠慮がいらずよかった.隣はドイツ在住だという若い日本人女性研究者で,研究 とドイ ツの暮らしの話しが日本語で聞けてよかった.
 フランクフルトからはわずか45分のトランジットでハンブルグへ行く便に乗り替え.ここで乗り継ぎ時間に間に合うか心配だったが,入国手続きも混まずに 時間に余裕があった.1時間 のフライトで元私のクラスに居た留学生L君が待つハンブルグへ.空港で中央駅に向かうリムジンを探してうろうろ,偶然場所を聞いた運転手がリムジンの運転 手で,このバスだと教えてくれる.ユーロ札しか手持ちがなく,彼に運賃を払い,小銭をゲット.荷物は席まで持っていく低床タイプ.中央駅からはSバーンで 3駅.例によってホテルまでは歩く(外国ではその街の様子を知るためには公共バスに乗り,道路を歩くというのが私のポリシー.もちろん危険な国のときは仕 方なくタクシーに乗るが).どうも移民の多い労働者が多く住む共同住宅地域.道をたずねた男からはアラビア語?が帰ってきたが,丁寧に身振りで道を 教えてもらう.大体どこの国でも移民の人たちは親切だ.ベールをかぶったトルコ系の女性も多い.ほどなくホテルに到着.チェックインの途中でなつかしいL 君に再会.お父さんとお母さんも一緒.荷物を置いてすぐに,お父さんの車でハンブルグ見物に.



この日のフライトログをGPSから取出しgooglemapに張り付け た図.GPSは許可を得て使用.窓際でも時折衛星をミスった.大圏航路で飛んでいるようすは良く分かる.
左図のモンゴルのあたりを飛んでいる.黒い部分は最初ため池かと思った けど,良く見ると雲の影が地上に写っているだけ.
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ロシアを通過.川の蛇行と小さな滑走路が見える.大圏航路なので,随分 北を飛ぶ.許可を得て初めて機内で使ったGPSだとバイカル湖のあたりを飛ぶ軌跡が.しかしGPSは窓際に置いても度々衛星を見失うので,きれぎれの軌跡 しか残せなかった.
これも初めて見るバルト海に感激.行きはずっと昼の中を飛ぶので,景色 が見えて楽しい.ときどきビデオを撮るが同じような景色でやや飽きる.行きは韓国上空から北京上空を通過するが帰りははるか北方のウラジオストックの方を 廻ることがあとでわかる.
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バルト3国のあたりで,面白い雲の列.隣の女性が大きなマッキントッ シュのPCを畳んでしばし見入る.彼女はこの大きなPCで熱心に仕事をしていた.バッテリはかなり持っているみたい.MRIで発声のメカニズムを調べてい るとか.ドイツの生活や研究の話しに花が咲いた.
2回目の食事だったか.ご飯の和風の方を当然選ぶ.ビールはすでに2本 目.隣の女性はちゃんとご飯の時には白ワインを選んでいた.これこっそり帰りのフライトで見習うことに.
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ハ ンブルグのホテルはカラットホテルハンブルグという一応4星.しかし幹線道路に面しているのと,労働者の住宅地区にあるためか,ネット予約で53ユーロと 格安.2重窓で道路の音はほとんど気にならない.当然ツインの部屋を1人で優雅に使う.エアコンではなく,扇風機があるのが北ドイツの特徴か.
元留学生L君の家族の案内で,ハンブルグ名所めぐり,市庁舎などをビデ オに撮っ たあと,ここは第二次大戦中の爆撃のモニュメント.大きな教会の建物が残されている.
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優雅なゴシックの尖塔も爆撃目標となったのか,無残な姿で聳えている. L君は広島の原爆ドームのようなモニュメントと言っていた.
平日の夕暮れにもかかわらず,このように地元の観光客がガイドを受けて いた.後ろには近代的なビル.
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こ のあと,港町の夕暮れの風景をお父さんが器用にそして,やや荒っぽく運転する紅いワーゲンで見物.L君の現在通う高校を見学,彼の友達とも会い,その足で 駅前のレストランへ.店のオーナーがただ1つだけあるという日本語のメニューを出してくれる.ごらんのような魚のアラカルトを注文,ごちそうになる.おい しいビールを飲んで長旅の疲れが吹っ飛んだ.ホテルまで車で送ってもらい礼を言って別れる.ドイツの長い1日目はこうして終了.
翌日はキールへの移動日なので,ゆっくりとハンブルグ見物.これは大き な中央駅の様子.昨日L君に聞いた港見物などに出ようと思うが先に美術館の見学.
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反対側に市立の美術館を探すが,工事中でなかなかわからなかった.写真 の左の建物が美術館.あいにく見たかったムンクなどは工事中の棟で入れず大変残念.午前中をここで潰したあと,駅のキオスクのピザ屋でピザとペプシと注 文.
その後Uバーン(地下鉄)で港見物の観光船が出る駅まで.昨日のL君に よると北ドイツには珍しい晴天が続いているそうで,とてもラッキー.
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ご覧の観光船は1時間の港内クルーズで10ユーロがハンブルグパスとい う1日切符の割引で8ユーロに減額.もちろん日本人は私一人.ビールなどの飲み物などの注文を取りに来るが,チップのシステムがよくわからないので,No thank youと断る.
港内の遊覧船の向こうに昨日の教会の尖塔が目立つ.このエルベ川と運河 の下には,道路が通っていて,車は乗ったままエレベータで降りて,その道をとおり,再び地上に復帰するシステムがあった.
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あと大きな貨物船.中国行きの荷物の表示が目立つ.ハンブルグはヨー ロッパ第2の荷物の取り扱いだそうでこの日もタグボートやクレーンが引きもきらずに動いていて,活気にあふれている. この帆船は観光用か.一時間でゆったりとしたクルーズは終了.でもガイ ドの男の人は当然ドイツ語でマイクを持って語るように説明をするので,内容はちんぷんかんぷんであった.
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このあとホテルに引き返しフロントに預けてあった,荷物を受け取って再 び歩いて最寄り駅へ.自動販売機の前で地元女性が買い方がわからずうろうろしているのを助けてあげる.とうとう切符の買い方も板についてきた.ドイツ国鉄 (DB)で2時間足らずでキール駅に到着.
キールのホテルは中心街のショッピングセンターを上がったところ.巡検 のオーナーのS女史があらかじめ予約してくれていた.
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ホテルに荷物を預けたあと散歩に出た,キールの港の風景.のんびりとし て,ヨーロッパに来たという実感. この日の晩飯は駅前のショッピングセンター内の中国人の店でナシゴレン と隣の店でピザパン.ナシゴレンの量が多く,残してしまう.


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