SSHクラブ活動企画 地学部冬合宿の報告 2011年1月14日

それでは最後の3日目の地質標本館の見学と講義の報告です.

早速、地質標本館の入口にあった石碑に注目です.この石碑は、2日目の巡検で見た稲田石からできていま す.裏には、ペグマタイトも見られました.
この日の講師は、2日目も巡検でお世話になった宮地良典先生です.密度を比較する岩石標本に生徒は興味津々です.
まずは、館内の見学をしました.一同は、天井を見ているようですが…いったい何が?
天井に設置されている日本を地下からみた様子と地震の震源を重ね合わせたものです.小さな光っている球 が、被害地震の震源を示しています.
凹凸がある立体地質図です.2日目に行った筑波山の地質に関して説明を受けています.見ての通り、かなり 大きいです.
筑波山の断面が見えるようになっている可動式の地質図.2日目の復習も兼ねています.
黒雲母がはっきりと見えて、高級そうな花崗岩です.これは、稲田石ではなく、笠間市大郷戸の石です.
1階から2階に上がる階段です.この渦巻き階段は、アンモナイトを模しているそうです.
日本周辺の資源に関する説明です.新しい大陸棚条約に向けて研究所の人が頑張っているそうです.
プレートがどこにあるのか、立体で示した地図です.時間が迫ってきて、展示物をどんどん見ていきます.
阪神淡路大震災の時の断層の動きの説明を受けています.
こちらも立体の富士山周辺の火山を示した地図です.富士山の断面が分かるように可動式になっていました.
富士山の半分が沈み込んでいます.(笑)
一通り説明が終わったので、自由に見学しています.鉱物の標本に意識が至福の時を過ごしているKさん.
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宮地先生の最近の研究について詳しい講義を受けています.
海と陸の地層をつないで,その様子から過去の地震の周期などを探っていく研究は、新しい手法だそうです.私たちのいる大阪も沖積層からなっているので、とても興味深かったです.
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話が進むにつれて、次第にややこしくなっていくので、頭はフル回転です.
地質標本館という名のとおり、膨大な化石や鉱物が展示されています.
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見たことのないきれいな鉱物がたくさんあります.
こちらは、化石の展示です.
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後輩のために、2日間も案内や講義してくださった宮地先生、本当にありがとうございました.
つくば駅に向かうバスを待っているところです.つくばエクスプレスと新幹線に乗って帰ります.
とても充実した合宿となりました.

ということであっという間に合宿の3日間が終わり,部員たちは東京駅で買い込んだ大きな土産の袋をかかえて家路につきました.お世話になった方々に再度お礼を申し上げます.



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