2011年地学部冬合宿2日目 つくば北方地質巡検

合宿2日目は、マイクロバスに乗って筑波山とその周辺の地質を観察しに行きました。とても気持ちのいい晴天で巡検日和でした.
本校の26期生で産業技術総合研究所地質部門の宮地良典さんに案内していただき、それぞれの地点で詳しいお話を聞くことができました。宮地さん、ありがと うございました。そして、マイクロバスの運転手さん、ありがとうございました。


朝、9時ホテルの駐車場にて。
2日間案内していただく宮地さんと合流。
車窓からの筑波山を眺める。
いいお天気です!!
最初に訪れた地点には花崗岩が。
地下10qあたりで生成されたもので、地表に上がってくる際に北西に傾いたそう。
節理の走行傾斜を測定中…。
次は斑れい岩のある地点へ。
生駒山や紀伊半島でも同じような斑れい岩が見られます。
このように表面に細かく穴があいた斑れい岩は筑波石と呼ばれ、庭石として有名。
一説によると、微生物が表面の長石を食べたことでこのようになったとか…。
裾野には田園風景が広がり…。 可愛い梅の花が咲いていました。
続いては、桜川で石の採集。 今夜の品評会に向けて、みんな血眼で探しています。
宮地さんの興味深いお話。
河原の石の向きでそこに流れていた川の流れの速さが分かるとは…!!
お昼ごはんは筑波名物の手打ち蕎麦。
コシがあって美味でした!!でもちょっと出てくるのに時間がかかった.
蕎麦屋からほど近いモトクロス場の露頭で,宮地さんが、足元の花崗岩の出来た順番を説明して下さいました。
岩脈がくっきり。この岩脈がいつできたのかが,岩脈の「切る切られる」の関係からわかります.
ここにはガーネットがあるという情報を聞きつけ、みんなで探しています。 ハンマーを振り上げるHさんとそれを見つめるKさん。
更にバスで移動。
疲れからか爆睡している人も…。
タカタ石材さん。
石材の側面には、採石する際に使われたダイナマイトの跡が。
次の目的地に向かって山を登っていきます。この石切り場は有名な「稲田石」という国会議事堂にも使われた花崗岩の産地です.
夕方が迫るなか結構きつい…。
切り出されたものの放置された石たち。
輸入品に押される国産品…。という話を伺いました.
黒いのはゼノリスという砂岩や泥岩が変成したもの。
これがあるだけで石材としての価値は下がってしまうそう。
山の斜面を削り取って作った広場。石切り最盛期は石材を下ろす中継地点として使っていたようです。
高台から採石場を見てみました。現在では採石はストップしたそうです。
花崗岩の中に見事なゼノリス(捕獲岩)を発見。これはすごいと顧問の先生が言ってました.でも石材としては使えないんですよね…。
採石場を一望。いつの間にか採石場に紛れ込んでしまい,
現場の皆さん、どうもご迷惑をおかけしました・・・。
採石場の横にある加工場。
大きな機械で石を切っていました。
この日採集した石を持ち寄って品評会。顧問の先生に優劣をつけてもらいました.
いろいろ集まりました。

このようにして無事,合宿2日目は終了.誰かしりませんが,夢の中でも必死でガーネットを探している人がいたとかいないとか.


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