2018年KVIS写真日記その5

W杯の前後から世界中の注目を集めたタイ北部の石灰岩洞窟Tham Luang Nang Non Cave.サッカー少年が救出されたこの洞窟訪問を中心に写真をアップします.チェンライの街からは車で1時間半から2時間の行程で山はすでにミャンマー との国境のすぐ近くです.Tham Luang Nang Non Caveという名は,女の人が上向きに寝ている姿から山の名前がついたそうですが,我々が向かった洞窟はその頭の部分にあたる場所です.車(PCSHS チェンライ校のバン)で行ったのですが,すでに高校が洞窟を管理する森林組合に話をつけてくれていて,徒歩で2km歩く部分も車を通してくれた上に,付近 の洞窟をいくつも案内してくれました.最後に洞窟からの排水の出口となった場所で石灰岩のサンプルも採らせていただきました.その後帰りにメーファールア ン大学(MFU)に立ち寄ってキャンパスを見学.空港から帰校しました.(9/26追記.この少年たちの奇跡の救出劇は下記の動画やアニメが参考になりま す)
https://www.youtube.com/watch?v=x_kiX0uUDNI
https://www.youtube.com/watch?v=i0JHjSedfDk

img_0797.jpgimg_0804.jpg
こちらはチェンライで洞窟に行く前に立ち寄ったホテルのすぐ近くの新しいお寺です.ど派手な飾りがタイのお寺の特徴です.中はこんな感じで何かヨーロッパの教会(行ったことはないけど)の内部みたいですね.有名なアーティストが描いているそうです.
img_0807.jpgimg_0830.jpg
お寺の境内のきれいなローソク売り場.水場に浮かべてお供えするようです.これが何かよくこちらのお寺にある金箔を貼った玉なのですが,どうもお寺の地下に埋めるとかいう話です.20バーツかで金箔を買って,表面に貼るとご利益があるとか.本ものの金箔のようでした.
img_0833.jpgimg_0878.jpg
チェンライからさらに北へ,ミャンマーとの国境を目指します.前に横たわる山が女性があおむけに寝ている姿から,名づけられたクン・ナム・ナン・ノンという名前だと教えられた.良く見える歩道橋に車をわざわざ止めて,案内してくれましたが,残念ながら少し雲がかかってしまった.我々が目指すのは,道路の正面にある山です.さて先ほどの女性の顔の部分が近づいてきました.洞窟はそのこちらがわの山麓にあります.
img_0872.jpgimg_0871.jpg
途中立ち寄ったお寺の境内.猿がいるのですが,これがとてつもなくずる賢い奴で,車の運転席の横に置いてあったバナナを助手席側から入った猿に盗まれてしまうハプニング.同乗したPCSHSチェンライ校の先生のハンドバッグを盗られなかって良かったと一安心.
このお寺の境内の洞窟.このあたりの山は石灰岩なので至るところに洞窟があるようです.
img_0887.jpgimg_0891.jpg
先ほどのような幾つか寺や洞窟に立ち寄ったあと,本来の訪問先.サッカー少年たちが救出された洞窟にやっと到着.入り口には森林公園の表示でしょうか.残念ながら,洞窟内は立ち入りが禁止.外から網越しにしか見れません.
p1050473.jpgp1050485.jpg
多くの人がここで写真を撮っています.右側に洞窟の入り口が少し見えます.別の角度で洞窟の入り口がはっきり見えますね.少年たちはここから5kmも進んだ奥で見つかったそうです.左には簡単な祭壇があって,みなさん線香を手向けています.亡くなった兵士の弔いかも知れません.あるいは助かったことへの感謝かもしれません.私も線香を手向けました.
p1050541.jpgp1050539.jpg
さてここからすぐの森林公園のビジターセンターです.ここに臨時の資料が飾ってありました.室内狭しと救出劇の説明資料が飾ってありました.地図や写真などです.
p1050513.jpgp1050486.jpg
立体地形図もありますが,残念ながら,タイ語です.ただ,洞窟に入り口と救出された場所がとても高い山になっている場所の地下であったということはわかりました.さらに写真の説明もあるのですが,ほとんどがタイ語の説明でした.
p1050490.jpg画像に含まれている可能性があるもの:1人、スマイル
これが救助に携わった人たちの写真です.日本もそのうちの国の一つとして紹介されていました.JICAが精密な航空写真を作って捜索のために提供したという話です.少年たちが見つかったあと補給の仕事の途中で空気が切れて亡くなった兵士の肖像と,彼に少年たちが感謝の気持ちを書いた寄せ書きが飾ってありました.言葉はわかりませんが胸を打たれました.
p1050517.jpgp1050548.jpg
この事件のあと救助された少年たちが自分たちの将来への思いを書いたサイン帳も展示されていました.熱心に見ているのは案内してくれた森林組合のレンジャーの方の娘さんです.中学生でとてもかしこい子だそうです.さてここからさらに山道を登っていくつかある洞窟に案内されました.結構アップダウンが厳しい道でした.
p1050550.jpgp1050554.jpg
途中大きなサトイモの葉のようなものを見つけました.芋を英語でなんというのかとっさにわからず,聞きそびれてしまいました.これが化石のサイトだと案内された場所です.石灰岩の化石ではなく,風化土壌のテラロッサの中に多くの2枚貝がみつかりました.これがどのようなメカニズムでできたのかは彼らも知りませんでしたが,私には何らかの多分第4紀になってからの2次堆積作用か,あるいは先人たちの貝塚の跡か何かではと想像しました.一応断って少しサンプルを持って帰りました.
p1050593.jpgp1050585.jpg
このような洞窟が至るところに開いています.こちらもそうです.中から出てくる先生を待っています.
p1050627.jpgp1050599.jpg
めちゃくちゃ狭い場所で通るのに難儀したところです.おかげでズボンが茶色く汚れてしまいました.WSで翻訳に従事してくれたT先生が感心していた興味深い模様.biovermiculationsとかいう場合もあるようだ.
p1050644.jpgimg_0903.jpg
さて最後に森林組合の別の場所のビジターセンターに案内されました.ここは元々このあたりの湧き水の源泉池があったところだそうです.立派なビジターセンターが建っています.
img_0906.jpgp1050645.jpg
元々の源泉なのですが,ここが実はこの前の救出劇では,洞窟からの出水をはかどらせるための臨時の排水溝になったそうです.そのために池を4mも浚渫したとか.左側に救出劇の洞窟からの水の排出口が開いています.奥に見えるのがその排水溝の出口だそうです.ここから凄い量の水を出して,何とか洞窟内の水位を下げようとしたようです.今はこの場所に石灰岩の置き石を飾って,公園に作り変えているところみたいです.
img_0913.jpgimg_0918.jpg
置き石の一つを見ましたが,残念ながら化石は見つからないようです.案内者に断っていくつかこの石灰岩のかけらをサンプルとして持ち帰りました.大学の授業で訪問のエピソードとともに見せようと思っています
img_0932.jpgimg_0929.jpg
さて訪問でかなり遅くなってしまった昼食を帰る途中の食堂でとりました.化学の先生から勧められた,ヌードルです.飛び切り辛いトムヤンクンに麺が2種類入っています.美味しいのですが出汁が辛い!右にあるのはキムチです.これも辛い!水を何杯もおかわりしました.エアコンなどない店なので汗が噴き出てきました
img_0941.jpgimg_0959.jpg
最後にMae Fah Luang Universityを訪れました.設立20年を迎える国立大学だそうです.とてもきれいなキャンパスでタイで一番美しいとも言われているそうです.ー 場所: Mae Fah Luang University大学の名前の由来は,絶大な尊敬を集めていた前国王のお母さんの名前からだそうです.このお母さんもとても尊敬されています.
img_0965.jpg
すばらしくきれいな建物ですね.ー 場所: Mae Fah Luang Universityさてバンコクのスワンナプーム空港に戻る途中ですが,農地がきれいに細長い長方形に区画整理されているのがわかります.とても珍しい風景ですが,バンコクが近づいてからはずっとこんな風景です.
img_1011.jpg img_1021.jpg
さて来年に向けて,置いていく荷物の幾つか.本とかアクリル板とかをロッカー内に.
服の幾つかもBox内に.
img_1027.jpg img_1029.jpg
ICTラボの地震計のメンテも3人の志願しれた男子学生に伝授.
きれいな虹が出た日に,今年見納めのランニングに.
img_1049.jpg img_1060.jpg
こちらは置いていこうと思っている道具の数々.来年もおそらく来ることになると思うので,かなりの数を置いて帰ります. さていつも夕刻に通っているエクササイズのコースです.手前が建設中の大学院の寮か教職員住宅.その脇を抜けてつま先上がりに大学院の裏の道が6階建てのタワーにつながっています.その道を往復4kmくらい歩きとジョギングで往復します.現在工事中の場所が多く,工事の車や人で結構混んでいます.
img_1059.jpg img_1066.jpg
今日帰り際に見事な夕焼けの雲をみました.いつもiphoneを持って走り,気に入った場所で写真を撮るのが日課となりました. そして見事な夕焼け.来年もまたこのきれいな夕焼けをこの地で見れることを願って,今年度の日記の最後にしたいと思います.今年も世話になったT先生はじめ,生徒諸君とスタッフの皆様にお礼申し上げます.







Copyright (C) 2018 Yoshio Okamoto, all rights reserved.