|
|
ポツンと一軒家の取材が来そうなダム湖の道からはずれた山肌に建つカフェ.とても営業中とは思えなかったが,なんと営業していた.
|
山小屋風のカフェ内部.2種類のランチがあって,他のメンバーはジビエの鹿肉入りカレー,私はジビエは苦手なのでパスタ&混ぜご飯にする.
|
|
|
カフェからは銅山川の清流が見える.3つあるダム湖の1つめの上流にあたる.
|
ごらんの山小屋カフェでのランチは,ちょっとした旅行誌に紹介されているのではないか.老夫婦の経営で一人だけすでにお客さんがいたように見えた.昼食抜きも頭をよぎったが,とても美味でボリュームもあり良かった.
|
|
|
さて最初のポイントは東赤石山の南麓にある砂防ダムの上流.
|
林道を歩いて砂防ダムの上に出ると,多様な岩石が転石として転がっている.表面が茶色く風化している岩石のなかにダナイト(ピュアなかんらん石を90%以上含むかんらん岩)が多く見られる.
|
|
|
上流を見たところ.かんらん岩は茶褐色から赤く風化するので東赤石の名前がついたという.
地質図では山頂付近はほぼダナイトでできているが,まだ登ったことはない.
|
一方,この地域のベースは三波川変成帯にあたり,結晶片岩が主流の地帯.それらを示す結晶片岩の粗粒な部分.このほかに緑色の緑色片岩や,その他の緑の鉱物をふくむ多様な岩石が見られる.
|
|
|
こちらはダナイトDuniteの風化した転石.今回の見て回った仲では,この谷が一番蛇紋岩に変質していない良質なものが多かったように見える.
|
これを割ったところ.このサンプルはなかなかよいかんらん岩だと思う.
|
|
|
こちらは同様にかんらん岩らしいが,やや黒い内部.
|
これが今回のもっとも重要なもので,幌満のかんらん岩とみまがうような,緑色の単斜輝石と黒いシンプレクタイトかクロマイトかの黒い線が入ったもの.
|
|
|
柘榴石角閃岩とかも同様に多様な岩石が転がっていた.
|
ダンかんらん岩のサンプル.
|
|
|
2つ目のポイントは西赤石山の登山口から登ったあたりを考えたけれど,道がどんどん谷から離れていて,断念.論文にはこの谷筋のかなり詳細な記述があったが,その確認はできず. |
下の河床を見てみる.しかしこの河原は結晶片岩が大部分で,やや多様性に欠けたので,次のポイントに向かう.
|
|
|
今日3番めのポイントはほぼ夕刻前に到着.彼ら2人がすでに訪れていた砂防ダムの場所で,藍晶石なども見つかるという.訪れるマニアが多いのか,大きなスコップが忘れられていた.
|
ここは真っ黒な角閃岩か輝岩かと思われるものが結構落ちている.
|
|
|
あと緑色の結晶片岩系とか,
|
雨が降り始めて少しわかりにくくなってきた.幾つかのサンプルを納めて撤収.
|
|
|
さきほどのポイントに降りる前に別子銅山の古い史跡が残されているので,車を止めて少し歩いたが遠い道のりなのでこちらも断念.
|
同じくさきほどのポイントにたどり着く前の峠からの下り道に何と,まだ雪がそこそこ残っていたのに驚く.北面なのと標高が高いからだと思われる.雪深い場所なのだ. |
|
|
宿泊は新居浜駅前の東横イン.
|
安定のビジネスホテルで,部屋もまあまあで5000円ぽっきり.
|
|
|
ホテル隣のスーパー「FUJI」で食料を買い込み夕食.久々に金麦の500mlを2缶開けた.
|
朝食はコロナ対策でビュッフェではなく,ごらんの和食セット.ほかにパンの洋食セットもあった.味噌汁を聞くとコロナ対策で出してやめているとのことで残念.
|