道の駅の側から神鍋山への登山道があって,何かわかりにくい.左上の草原のコーンが神鍋山スコリア丘.右側がスキー場. | 山頂へはほんの少し.噴火口と書かれていますが,神鍋山は活動が2万年前ということで,気象庁の活火山の定義(1万年前以降の活動)からは惜しくも外れ,活火山リストには載っていません. |
晴天に紅葉が美しい! | あっという間に頂上噴火口.左の窪地が噴火口. |
頂上で見られる気泡を持つスコリア. | 2万年の時を経て,スコリア丘の噴火口は露岩はなく,すすきなどの草に覆われていました.その噴火口をバックに,美術講師のMさんと記念写真.この地域はすすきが多く,黄色いセイダカアワダチソウをまだあまり見ない地域でした. |
稲葉川の溶岩流地帯にかかる八反滝.見事な滝ですが,観光客は少ない.ちゃんと駐車場も数台ですがあります.ジオパークになってから看板も立派なものが整備されています. | 滝の前の玄武岩溶岩流の露頭.風化すると白っぽく見えるのが特徴. |
稲葉川の遊歩道ぞいに淵やポットホールが連続する.分厚い溶岩流のあと. | 河原に点在するスコリア風の穴の空いたものとマッシブな溶岩流と.スコリア風のものは少し色が黒いのが特徴.lマッシブなものはルーペで見ると,かんらん石の斑晶が見れます. |
遊歩道の要所にはこのような案内の看板.とても全部のジオサイトを観るには時間が足らなかった.パンフレットは下記です.とても充実しています. https://sanin-geo.jp/images/1903kannabe.pdf |
さて遊歩道の見学をそこそこで切り上げて,車で1時間足らず.豊岡市の北にある玄武洞にやってきました.昼過ぎになりました.以前に地学部の合宿で来た時とは,風景が一変.なんか素敵な観光地になっていて驚きました. |
Canonの11m相当の超広角レンズを持って行ったので,何とか全景が視野に収まった玄武洞.観光客がポーズをとる脇で,転がった石をルーペで見ていた石オタクは私達だけでした. | 玄武洞主部の前に立つ,実習助手のMさん.私の巡検&薄片製作の研究や教材作りの心強い相棒です.同じアングルの写真がたしか2003年ころの地学部合宿の折に撮ったはずでこれから探してみます. |
きれいなわかりやすい案内看板が設置されていました. | こ
ちらは白虎洞.横倒しになった柱状節理.このような柱状節理を実験室で簡単に作る実験が,1990年代に開発されました(下記論文).コーンスターチを水
に溶いたものを,電球で熱して乾燥すると,見事な柱状節理ができます.この論文に感動した私は,地学部や当時の自由研究の生徒たちとこの再現実験を行った
ことがあります. https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/.../10.../98JB00389 |
こちらは南北朱雀洞.こちらは垂直方向の節理ですね. | 北朱雀洞.落石のためかなり離れた場所からの観察. |
南 朱雀洞.洞窟といっても古い石切り場のあとなのですね.玄武洞は170万年ほど前の溶岩流で,1920年代に松山基範が岩石に記録された古い地球磁場が逆 転していることに気づいたのですが,欧米の研究者は無視.その研究は戦後にやっと評価されて,今では地球史にMatsuama reverseとして名が刻まれています. | 駐車場の水辺に石が転がっていたので,少しみやげにさせてもらいました. |
さ て豊岡市内のスシローで遅い昼食を取ったあと,車でちょうど1時間かけて大阪に戻る方向にある,夜久野玄武岩公園を訪ねました.超広角レンズでようやく2 つある石切り場の全景が入ります.ここは山陰ジオパークからは外れているようですが,地元自治体が整備した公園になっています. | 駐車場と遊歩道,トイレが整備されていますが,車数台の観光客が訪れていました. |
1枚の溶岩流の構造が大変よくわかる場所です.玄武洞よりもこちらの方がわかりやすいかも. | 立て看板も一応整備されていました. |
道を挟んで小さな河が流れる場所は転石も多く,サンプリングには適した場所でした. | 道から河原に降りたところ.ここでも柱状節理は顕著. |