小麦粉とココアの断層実験を用いた観察 yossi.okamoto at mark gmail.com   23th Apr.2018

このページでは断層実験で観察したいことがらなどを紹介します.ご参考に.

1.断層のでき方(参考文献も参考にしてください)

・断層の角度は力の角度に対して斜交する.分度器で水平面からの角度を測ってみる.
  →度数分布を作ってみる.

・断層はどういう順にできるか.
  →規則性?

・また断層が飛び移るときにその場所は予測できるか?
  →地震の予知との関連

・断層のできる幅は一定か,不規則か.その平均の幅には何か関係する量(地層の厚さなど)があるのか?
 また粉を抑える力や粉を入れる入れ方との関連も調べてみよう.

参考文献:http://www.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~yossi/doc/flour-fault.pdf

2.断層のでき方と小麦粉を押す力の関係(下記サイトにわかりやすい説明があります)

  http://futabagumi.com/archives/845.html

また断層と力の関係を説明したサイトは下記.

  https://www.jishin.go.jp/resource/terms/tm_fault/

3.断層と地形の関係

・このモデルは,近畿地方などに多い活断層(逆断層)と山地の関係も再現することができる.
 (例)大阪平野と生駒山地の関係など.

 →つまり東西方向の力により,それとは直角方向(南北方向)の山地が形成される過程を再現できる.

※ここで問題!

 1.もし,このモデルの縮尺を10km(大阪市から生駒山地の距離)が10cmで再現されているとする(1/100000)

   生駒山地が1km上昇するのに,地層はどれくらい短縮するか?
 
   その時間が仮に100万年の間に生じたとすると,隆起量は何mm/年となるか.

   また地層を横に押す動きの量は何mm/年となるか.

   その力のおおもとはどこから来ているのか?

 2.このモデルはあくまで「モデル」なので,自然界に生じるすべての現象を再現していない.

   自然界にあって,このモデルでは再現されていない,地学的に重要な現象な一体何か?


3.このモデルと「付加体」の関係.

  
地質学で近年「付加体」という考え方が注目されている.陸と海のプレートの境界で堆積物がどのような形成されるかという考え方である.

https://www.youtube.com/watch?v=OUm0GAcERhI


http://www.arito.jp/LecEQ03.shtml

http://www016.upp.so-net.ne.jp/geophoto-ju/dansou_fukatai/dansou_fukatai.html

  専門家による付加体形成の実験(本断層モデルと関係深い)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/112/Supplement/112_Supplement_S153/_pdf/-char/ja

など.ほかにもこの断層モデルを使って色々はことができると思います.


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